2012年10月26日金曜日

箱根外輪山溶岩 (1-2) 根府川溶岩の流理構造

節理に並行にも割れ易い面が在る様で、この様なフレッシュな破面が出来ました。
これは前の画像の破面と直角な面です。白いものは破面の薄い部分が光の加減でそう見えるのか?それとも白色の鉱物が濃集しているのか? 出来れば実体顕微鏡で観察してみたいと思って居ます。もし今日出来たらその画像もご案内しましょう。でも明日も明後日もパソコンから離れるので今晩にUP出来なければ数日後になります。

2012年10月25日木曜日

箱根外輪山溶岩: (1) 根府川溶岩の流理構造

この処箱根外輪山の相模湾側に数回通っている。石材関連の調査が主要目的なのだが、色々と興味深い溶岩を眺める事が出来たのでその幾つかをご案内したい。
これは根府川溶岩の断面の流理構造。根府川は板状に節理が発達し石碑等に良く使われている石材だが、破面を見るとこの様に流理構造は節理と斜交している事が多い。これは出来れば薄片を作成して白い筋状の部分がどのような鉱物組成となっているのか確認しようと思って採集した。
尚、箱根火山の岩石データベースが下記に在り、偏光顕微鏡画像や全岩化学組成などを閲覧できるので専門的な事は下記を参照して下さい。神奈川県博のHPです。
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/chouken/13_ganseki_db/index.html

2012年10月21日日曜日

徳次郎の大谷石 (2-9)

この画像では注目点が二つある。一つは手前の塀で、左右で大谷石のなかでも異なる種類の石材を使っておられるが、左側の「虎斑」とでもいうのだろうか?これは同じ徳次郎でも日光宇都宮道路の東側でも蔵の側壁全体に使っておられるものが存在した。この塀は補修の様子からかなり古いもののようだが大きく開いたミソの穴はシャープなままで大きな穴の割には強度が在るらしい事が判る。
もう一つは石蔵の右側。少し目地が開いているものがある。地震で動いたものか?定かでは無いが造りは石材を積み上げただけなのだろうか?
高原山に少し早い秋を観に行ってきたが、塩谷・矢板方面を走っていると四隅に数枚の帯板をボルト留して補強したと思われる石蔵が数か所で見掛けられた。