2013年3月23日土曜日

保田の街の房州石 (16) 汐止橋 P5-7

これが4枚目のアーチ底部の画像。夫々に全く違う組み方をしているのは、別に構造的に不具合は無いのだが、ある程度設計図を書かなくちゃならない機械設計屋にとっては驚く事です。
ナニ!、アーチ部の四重の石組と、裏込めの石材と土砂が積める容器が出来れば良い訳ですよね。アーチ部の石組は画像を繋ぎ合せてチェックしたけれど、此方は正常な組合せですね。但し右岸側は少し亀裂が長い感じですね。

2013年3月22日金曜日

保田の街の房州石 (15) 汐止橋P5-6

画像は右岸上流側のアーチ始点部分です。上流側は樹木が生い茂っているので、直下からしか撮影出来ないので、正確さには欠けますが、布積みの部分の角度がややきつい様な気がします。アーチ部と布積の部分の関係はバラバラですね。内部は恐らく岩塊で裏込めをした後土砂を詰めて居るでしょうから、この部分が一様にならなくとも橋は組める筈なので問題は無いのでしょうが・・・ 少し石材が緩んで居る様に見えます。

2013年3月21日木曜日

保田の街の房州石 (14) 汐止橋 P5-5

この橋の画像の2枚目にご紹介したアーチ部の石組と比べてみて下さい。この画像は左岸・上流側です。もう少し後方から離れて撮影したかったのですが、上流側は木が茂っていて中々撮影し難いのです。アーチが重なっている部分の支える位置関係が上流側と下流側が違うなんて!
他の部分も画像から石材の石組をデータ化して取り出してみようと思って居ますが(結構大変ですが)石組は面白いですね。

2013年3月20日水曜日

保田の街の房州石 (13) 汐止橋 P5-4

アーチの一番高い部分です。難しい漢字を使うのは嫌いなのでアーチトップとでも表現して置きましょう。御覧の通り四重です。しかも一番内側の石材は小断面側(木口側?)で全て組んでいますが、他は長いまま成形加工をして組んでいます。中には隣り合わせた石材で高さを斜めに削って調整しているものも有るのですから驚きです。

2013年3月19日火曜日

保田の街の房州石 (12) 汐止橋 P5-3

アーチ部分を真下から眺めてみました。石材の置き方が興味深いですね。一度方眼紙に於いてみたいですね。

2013年3月18日月曜日

保田の街の房州石 (11) 汐止橋 P5-2

この橋の特徴のがこの画像に二ついや三つも四つも一緒に写っている。
代表的な特徴がアーチの上部が4段になっている事。更に補足するならば壁石の傾斜。傾斜角は約16度。壁石も厚みが均一な部分と厚みが変化している部分が在ったり、曲線を描いて居たり!実に不思議が一杯である。図面を引いてから作ったのか?
手当たり次第に手元に在った石材を其処に於いてからその先をどう置くのか,考えたのか?
機械設計で一応40年近くやって来たのだが、これは手におえない面白さだ!

保田の街の房州石 (10) 汐止橋 P5-1

明治28年に建設されたこのめがね橋(単径間でもめがね橋)は元名石という鋸山南麓で採掘された房州石を使った恐らく唯一の橋だ。南房総の眺尾橋の壁石の一部に房州石は補修部材として用いられているが、主要部材と(壁石はアーチ橋の耐力壁だが)してでは無い。
この橋は、興味深い構造が多いので数日かけてその不思議さをご紹介したい。
尚、この橋の左岸下流側には10台分の駐車場が整備され、河床に下る階段も整備された。但し、橋の真下に入るには長靴が必要だ。河床は泥岩なので滑りやすい。
駐車場への進入は駅前⇒元名川橋梁下⇒クランクで直ぐである。マイクロバスは無理だと思う。

2013年3月17日日曜日

保田の街の房州石 (9) 崇徳院の石門 P4

保田の街の房州石は、駅を出てから大体時計回りに周辺を巡るコースでご案内しているのですが、前の画像の直ぐ北に鋸山ダムに水源の「元名川」があります。
川沿いは確か歩けなかった様な気がするので、チョット南側の細い路地を線路方向に歩きます。線路下を越えた処で、この後、ガード近くまで戻ってから上流側に行く前に、線路に沿って駅の裏側付近に向かうとこの古い石門があります。
風化してかなり傷んではいますが、風格のある石門です。
この石門を観察した後は、ガード近くまで戻り、右手に進みます。それはまた明日。