2018年9月14日金曜日

根府川石の石切り場跡の石を生かしたワイナリー・ラウンジ建築プラン

先日、ブログに掲載していた根府川石の石切り場の画像を使わせて頂きたいとの依頼が有り、画像を提供させて頂いた。
SD REview 2018 と云う建築・環境・インテリアのドローイング(図面)と模型の入選作に選ばれた作品の展示の際に御使いになるとの事であった。
今日(14日)は、午前中で仕事が終わったので、市ヶ谷から真っ直ぐには帰宅せずに代官山まで出掛けてチョット覗かせて頂いた。模型や展示図面の一部をご紹介。







どうやら建設予定地はこの場所らしい。残念ながらこの石切り跡は調査をしていない。

設計者の意図は


他にも興味深い模型が展示されていたので二つだけご紹介



数十年振りに辿り着いた「代官山」は、私には今浦嶋の様な雰囲気でした!
尚、「根府川石」は「本小松石」同様に箱根溶岩です。

GVP 火山活動情報の概要:9月5日⇒11日;14火山

New Activity / Unrest
Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3295 m
9月3-9日の間、山頂火口からの火山ガスの噴出と“Bocca Nuova”、“Northeast Crater (NEC)”、“New Southeast Crater (NSEC)”火口からの突発的なストロンボリ式噴火が続きました。9月5日には NSEC 火口で複数のストロンボリ式噴火が観測され、その内の0536時の噴火では火山灰を噴出し、火口付近と“Valle del Bov”に降灰が有りました。この日0316時にはこれよりチョットだけ弱い噴火が観測されました。6-9日は似た様な噴火が数時間毎に続きました。“Bocca Nuova”火口内の“BN-1”からは3-5分毎に白熱岩塊を火口縁付近まで噴出するストロンボリ式噴火が続きました。火山ガスの噴出には時折火山灰を伴いました。強いガスの噴出は“BN-2”で発生しています。“NEC”火口でのストロンボリ式噴火は時に火山灰を伴っていました。


Krakatau  | Indonesia  | 262000 | Elevation 813 m
9月8日に火山灰を含む噴煙が高度 4.9-5.5 km に達し、9-10日には 1.5 km 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Veniaminof  | United States  | 312070 | Elevation 2507 m
9月4日、ウエブカメラで低レベルの火山灰の噴出が観測され、高度 3 km に達し、航空カラーコードが「オレンジ」に引き上げられました。地震活動も増加しています。4-6日には間歇的な、低い噴煙がウエブカメラで観測され同時に航空機パイロットからも報告され、衛星画像では小さな熱異常が観測されました。7日には熱異常が増加し山頂火口での溶岩噴泉が想定されました。翌日にはウエブカメラで少量の火山灰と水蒸気の噴出が山頂の火砕丘で観測されました。山頂部の雪原の降灰は南南西から南東側にV字形に堆積しています。9日には溶岩流は 800 m の長さに伸び、衛生画像で南側山腹で確認されています(FB配信済)。翌朝、火山の近くを通過したフェリーの乗客が溶岩噴泉と溶岩流を目撃しています。溶岩流はカルデラ内で11日にも観測されています。

Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 | Elevation 1117 m
3-10日の間、数回の噴火と4回の爆発が南岳火口で発生し、火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 1.7 km まで上昇しました。火口部の火映はしばしば夜間に観測されています。9月9日0304時の爆発では、噴出物が 700 m 程度まで広がりました。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
9月5-10日の間、火山灰を含む噴煙が高度  1.8-2.1 km まで上昇していました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  | Elevation 1103 m
8月31日から9月7日の間、火山灰を含む噴煙が高度 4.5 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
8月31日から9月5日の間、熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
9月5-11日の間、割れ目火口 8 での溶岩の活動は、時折火映が確認される程度で、9-10日には地下の高温部が露出するピットで崩壊が発生しています。山頂付近の地震活動と地殻変位は低レベルです。亜硫酸ガスの噴出量は2007年以来の低いレベルで推移しています。8-10日に発生した“ Pu'u 'O'o Crater”火口での一連の崩壊では茶色の噴煙が生じています。航空カラーコードは「オレンジ」

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
9月3-9日の間、連日平均17回の爆発が発生しています。火山灰を含む火山ガスの噴煙は9月3日には、火口縁の上空 3.5 km まで上昇しました。亜硫酸ガスの噴出量は、9月3日の観測では、日量 2,380 トンでした。

Sangay  | Ecuador  | 352090 | Elevation 5286 m
9月5-8日と10日に、火山灰を含む噴煙が高度 4.3-6.7 km に達しました。5日には熱異常が観測されています。

Semeru  | Eastern Java (Indonesia)  | 263300 | Elevation 3657 m
9月6-7日に火山灰を含む噴煙が高度 4.3 km に達しました。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
9月1-7日の間熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  |  | Elevation 924 m
9月3-9日の間、複数の火口からストロンボリ式噴火と火山ガスの噴出が続いています。爆発は主に北側の“N1”と“N2”火口と、“C”、“S1”と“S2”で毎時 7-15回の頻度で発生しています。“N1”火口での噴火ではラピリと噴石を 120 m の高さまで噴出しています。“N2”火口では爆発の強度は様々ですがテフラを 150 m の高さまで噴出しています。“C”火口では火山ガスの噴出と時折、強くは無い爆発でテフラを 80 m 上空まで噴出します。“S1”火口では白熱岩塊を 120 m 上空まで、“S2”ではテフラを 80 m 上空まで噴出しています。
⇒ここ暫く、リアルタイムのウエブカメラが何故か“OFF LINE”のままで、リアルな噴火の状況を見る事が出来ません。
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
8月27日から9月5日の間、噴煙が火口上空 100 m まで上昇しています。6日の噴出物は殆ど火山ガスで、偶に突発的な火山灰の噴出がありました。10日の1210時には、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 300 m まで上昇しました。
以上

2018年9月11日火曜日

Veniaminof volcano #312070 Elevation:2507 m

この処、活動が活発しているとの情報が有りながら画像が殆ど公開されていませんでしたが、“AVO/USGS”のサイトで、超望遠による火映画像と、“Landsat 8”からの衛星画像が公開されていますので御案内します。原画は地図を含めて3枚ですが、地図はそのまま、他の二枚は縮小版と分離版を御案内します。

“Landsat 8”からの画像は9月9日撮影で溶岩流が 500 m (最新報告では 800 m )流れている状態が捉えられています。全体の縮小版と、効率良く表示させる為に、1800 x 1200 pixels で切り取った画像をご紹介します。



望遠による火映画像は、9月7日夕刻に撮影されたもので、本来は参照用の衛星画像と上下に組み合わせての公開でしたので、全体の縮小版、上の画像、下の画像と三枚に分けてご案内します。





AVO この火山に関するサイトは下記。ここから夫々の画像や活動情報に行けます。
https://www.avo.alaska.edu/activity/Veniaminof.php
現地時間の月曜日9月10日1304時の火山活動情報では、近くを通るフェリー(Alaska State Ferry Tustumena)から溶岩噴泉が観測されたそうです。
Image courtesy of AVO/USGS.( Alaska Volcano Observatory / U.S. Geological Survey )

2018年9月9日日曜日

今日9月9日は房総の特殊な石灰質凝灰岩:飯岡石の探索

昨日の火山の会OFF会では、15,000歩程歩いたが、気力充実の一日だったので今日9日は予定通り飯岡石の探索。銚子市と旭市の境界付近を走り回って、内陸の露頭は探し出せなかったけれど、石碑や礎石としての使用例を幾つか観察する事が出来た。
飯岡石は、微化石も多く含むが海成の白色火山灰層だが、石灰質で硬く、表面に大きなスコリアが目立つのが特徴。上下の地層に含まれたスコリアの「荷重痕」らしい。

屏風ヶ浦には、飯岡石の露頭が在るのだが、内陸に入るとその露頭が実に探し出せない。この様に白く見えても硬さが足りない。

道標(飯岡、銚子)を兼ねた明治三十年の西国拝礼碑の隣に文字が薄れて読み難いが、なにやらの記念碑と、もう一つ「飯岡石」の石碑を発見。

後ろに下がると県道に落っこちるのでこれが目一杯の写し方。何度もこの前を走っているが少し高くて見えなかったらしい。始めて路地に入って確認。

「蒼稲神社」には、見慣れた伊豆軟石を用いたやや艶めかしいお狐様が神社をお守りしている。文久三年。

安政六年の刻銘が有る手水鉢の足は銚子砂岩。その下には飯岡石が礎石として置かれている。

利根川に近い「海上(うなかみ)神社」拝殿の礎石は、この飯岡石の加工品。

拝殿濡れ縁の束石も同じく飯岡石。

社殿の周りをぐるりと巡ると、背後に庚申塔(寛政十二年)や青面金剛像(文化三年)と共に、昭和55年の庚申塔まで藪の中に在る。

更に「青面大金剛」文字塔が、伊豆軟石を用いてほぼ百余り、残念ながら乱雑に置かれている。

境内社の手水鉢が「飯岡石」を加工して奉納されている。残念ながら時期が刻まれていない。これだけ厚みのあるものは数少ない。