2009年12月12日土曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(8)

斜めの陽射しが有って少し見難い画像で恐縮ですが、この波の様な構造が全て同じ方向に倒れているのかと思っていましたら、丁度この部分で対照的に反対方向に波頭が傾いているのが観察されました。一体どのような原因で波頭の傾く方向が変わるのでしょう?

2009年12月11日金曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(7)

乱れた地層の画像をもう一枚。
南房総の林道工事で現れた海底地すべりの堆積層の画像とその堆積層が形成過程の想定図を拝見しましたが、地震の際に液状化した砂が貫入し、南房総の場合はこれが周辺地層のブロック化を促進し、更に数度の滑動でばらばらな向きの乱堆積層を形成しているようです。ここではブロック上に成るほどには固結していなかったけれど砂層が潤滑剤の役割を果たしてこのような堆積層を形成したのでしょうか?

2009年12月10日木曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(6)

折れ曲がった層の部分を1箇所だけ清掃してみました。左側の隣の山の部分との間に砂の層が見えます。かなり粗いものを含んでいます。砂がこの乱れた層の上端にあったのか(上端の様に見えますね)?下に有ったのか?残念ながらこの画像からは確認出来ません。現地ではこの砂にまで気付かなかったのです。残念!

2009年12月9日水曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(5)

塩原温泉の湖成層といえばこれまで見て頂いた画像の様に大変整然と積み重なったものと言うイメージが強いのですが、実はそうでも有りません。
画像は比較的下部層に見られるもので、恐らく地震等で未固結だった一部の層が踊って横方向に移動して折り重なったものだと思います。数年前まではこのような構造が此処で見られるとは思われて居なかったのではないでしょうか?折り重なり方が興味深いので、この後も数枚この部分の画像をご紹介したいと考えます。

2009年12月8日火曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(4)

同じ崖面でも手の届かない高さはこの様な状態が見えます。非常に薄く成層しているのが判ります。この薄い一枚一枚の間に木の葉の化石等が含まれているのでしょう。しかし崖が綺麗な平面で構成されているのには驚きますね。
前の画像で厚く均質に成層している様に見えた部分も薄く成層していた事がこの画像から判断出来ます。

2009年12月7日月曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(3)

少し小さな画像ですがやっとスケール代わりのネジリ鎌が入っている画像が出てきました。鎌の刃先は100mm程度です。最近はネジリ鎌も普及してかなり手に入り易く成って来たようですね。さくさくと露頭の表面を清掃する様子を見ているとこれを考えた人物は凄い!と思いますよね。火山灰をやる方には必須のアイテムですね。
年縞の間の均質な部分が場所によって随分厚みが異なるものなのですね。

2009年12月6日日曜日

栃木県塩原温泉の湖成層(2)

湖成層もどこまでも均質・均等に縞模様が繋がって居ると言う訳では無い。少し範囲を広げるとこの様に中間には厚い層が堆積している。残念ながらこれが火山灰層なのか?珪藻が大量に発生した為なのか?恐らく珪藻だと思うのですが調査した事はありません。
秋田や輪島の「七輪」には年縞がありませんから、季節変動の影響を受けずに厚く珪藻が堆積したのでしょうね。同じ湖成堆積物でも北に登った「塔のへつり」附近はは色の変化が少ないですね。「塔のへつり」では火山灰だけだったのでしょうか?