2010年12月4日土曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(14)

この部分は羊歯が沢山生えています。柱状節理の下側が失われているので、板状節理(と言うよりブロック状?)の割れ目に隙間が出来て水分や風化土などが溜り、シダ類の生育に適した環境が整ってしまったのでしょう。節理の結合が緩んだなりに落下しないで居ると言う事は、柱状節理の側面にかなりの段差が出来ている証拠なのでしょう。

2010年12月3日金曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(13)

この画像では二つの厚い板状節理の隅が三角形に上側の岩を伸び其処が縁を取るように脱落していく様子が判ります。又その角の割れ目を作った一つの単位と言うか節理が、更に細かな(薄い)6-8枚程度の板状節理状の横縞で構成されている事が判ります。随分昔に、この様な柱状節理の中の板状節理に付いての文献を読んだ記憶が在りますが、残念ながら手元の文献集には収録していなかったらしく見付かりません。160万年前の噴出だと言うこの溶岩も興味が尽きません。

2010年12月2日木曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(12)

前の画像にもその片鱗は在りましたけれど、ほぼ真ん中の辺りの柱状節理を観て下さい。板状になった節理の右端が上の方に伸び上がっています。角か牙の様な雰囲気です。単純に割れ目がそう見えるだけなのか?板状節理が構成される時に、何らかの熱的影響や力学的影響で本当にこの様な形状になったのか?判断は着きませんが、興味深い形状だと思います。中にはその牙の根本に亀裂が入っている様に見えるものも有ります。

2010年12月1日水曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(11)

なんだか?柱状節理部分に変なものが見えるな!と思って撮影し帰宅して画面を広げてみたら、マイクロホンの様なものがセットされていました。節理の寒暖差による崩壊を音か超音波によって検知しようとするものなのか?(想像ですよ)急崖の崩壊検知にマイクロ波を使う例は聞いていましたが、これは一体ナニなのでしょう。
ところで柱状節理から板状節理が発達しているこの縦型部分ですが、妙に柱の左側、板(と言ってもかなり厚いが)の特に右下側が大きく丸みを帯びているとは思いませんか?転がって移動する礫でもないのに何故「角」が取れてしまうのでしょうか?自然界では時間の経過で角が取れるのは当然なのか?場所によってはその角が取れた部分が残っています。次の画像ではもう少しその辺を詳しく観てみましょう。

れまでの主要なテーマの開始日を下記に紹介します。
「まくら状溶岩の表情」もご覧下さい。
2009年11月15日:栃木県足利市房州石の塀
2009年11月25日:千葉県清和県民の森
2009年11月29日:東京都某所沖積シルト粘土層
2009年12月 5日:栃木県塩原温泉の湖成層
2009年12月14日:福島県会津下郷塔のへつりカルデラ周辺
2010年 1月 8日:栃木県高原山の黒曜石
2010年 1月26日:栃木県高原山・箒川ひん岩岩脈
2010年 2月 9日:群馬県下仁田町中小坂鉄山
2010年 2月22日:群馬県本宿陥没地周辺
2010年 4月 7日:神奈川県城ヶ島
2010年 5月20日:横須賀市周辺の蛇紋岩と土木工事
2010年 6月21日:荒川流域の蛇紋岩
2010年 7月13日:神流川下久保ダム下流
2010年 8月 6日:伊豆河津町鉢の山横のスコリア丘
2010年 8月15日:那須火山
2010年 9月13日:山口県美祢市附近
2010年10月 2日:松江市加賀浜
2010年10月23日:三瓶山
2010年10月26日:日御碕
2010年11月 4日:兵庫県豊岡市竹野海岸
2010年11月21日:兵庫県豊岡市玄武洞
2010年12月 6日:下田市板見漁港三穂ヶ崎

2010年11月30日火曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(10)

前の画像と同じ位置を望遠で拡大して捉えたものです。良くマアこれで剥離して崩壊してこないものだと少々不安がありますが、意外と自然はバランスが巧いのでしょうか?柱状節理の繊細な凹凸が巧く噛み合っていて脱落し難いのでしょうね。

2010年11月29日月曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(9)

まるで岩脈の様に上下の溶岩を分割している。上部も節理の状況が左右で異なっている。その原因やこの意味するものは全く判らないが興味深い構造。

2010年11月28日日曜日

兵庫県豊岡市玄武洞(8)

これも斜めに流れている(流動と言う意味ではない)柱状節理の画像。やはり曲線は直線よりも美しい。この画像については特に語る事無。