2010年7月3日土曜日

荒川流域の蛇紋岩(11)

少し視界を広くして周囲を見渡すとこんな雰囲気です。背後は勿論蛇紋岩の大きな岩体です。これほど綺麗なダナイトの岩体は他には見えませんでしたが(というより他を探すよりこれに気を取られていたので)此処での時間は本当にあっという間に過ぎてしまいました。河原に降りた時は30分ぐらいで次の場所に移動する予定でしたが結局2時間近く居たようです。もう少し画像を見て頂きましょう。

2010年7月2日金曜日

荒川流域の蛇紋岩(10)

前の画像とほぼ同じ場所の滑石側を拡大してみました。残念ながらダナイト側の段差に気を取られ過ぎてこの構造の側面からの画像がありません。破面を観察しているとダナイトと同様な段差による歪が出て居る様に思えますが、科学的な観察ではありません。

2010年7月1日木曜日

荒川流域の蛇紋岩(9)

ダナイトに近寄ってみました。所々に見えるやや黒い部分はスピネル(クロム鉄鉱?)でしょうか?ダナイトにはこの様に段差が付いていて、それは恐らくある程度の内部にまで達していると思うのですが、周囲を取り囲んでいる滑石はダナイトにしっかり密着しているにも係わらず、内部に剪断面を抱えている様には見えません。

2010年6月29日火曜日

荒川流域の蛇紋岩(8)

この岩体の脈状のダナイトの長手方向の端面は(6)の画像で見えるように円弧を描いていますが、幅の広い側面は中央部分ほど段差が出来ています。反対側はこれほど段差が有るようには見えなかったのですが、良く画像を見返すと反対側は滑石に覆われて見えない状態です。何故?この様な段差が出来るのか?出来たのか?不思議です。勿論滑石はしっかりとダナイトに密着しています。

2010年6月28日月曜日

荒川流域の蛇紋岩(7)

岩体の足元附近を拡大してみました。ハンマーの辺りで右側に膨らんでいる円弧とそれに沿った層状の構造らしきものが見えます。液状とまでは行かなくても流動性を持った状態で貫入し変形したのでしょうか?滑石の方も縦方向に流れた様な構造が見えます。

2010年6月27日日曜日

荒川流域の蛇紋岩(6)

ダナイト脈の上の方です。ダナイトを守るように周囲を囲んでいる滑石が大きく割られていますが、これは既にこの様になって居たものです。割られた大きな破片が右手に転がっています。接触面の形状を観ているとダナイト橄欖岩が液状で流れ込んだような形状をしています。滑石も、博物館等で標本を見る以外にこのような大きなものを見た事が在りませんでしたが、美しいものですね。これ以上ハンマーを振るわずに大切に保存したい岩体です。