赤坂氷川神社の石造物

この処、毎週水曜日の午前中に、赤坂から六本木付近の表通りから裏通りまで坂道を中心に歩いている。坂の多い地形なので都市開発がされている割には、江戸時代の藩邸等の地割の関係で思ったよりも数多く、古い石垣類が残っているのに感心する。今日は「檜坂」から「氷川神社」で、伊豆の緑色凝灰岩を確認。石造彫刻も流石に優れたものが多く残っていて嬉しい。山王の大きな神社と異なり、「境内には至る所に江戸の年号が刻まれた鳥居、燈籠、狛犬が数多く残り、江戸の情景がそのまま残る、都内では珍しい神社の一つとなっています」と神社の案内に在るとおり、伊豆南部の凝灰岩質石材を用いた、石塀や階段部の高欄等も観察出来ました。

鳥居の根固めの「沓石」に彫られた龍の彫刻

年代や石工名は不明だが、古い時代の狛犬。

富士溶岩の上から威圧する狛犬は明治十五年六月十五日に奉納されているが奉納額の根府川石の一部が削られて読めなくなっている。作者は京極南紺屋町の石彫工木村藤◎（残念ながら岩に隠れてもう一文字が読めない）

境内とやや低い庭園部分とを分ける石塀には、粒状組織を持つ緑色凝灰岩と石灰質生物遺骸が豊富な下田付近の凝灰岩が使われていました。でもこの画像では全く判りませんね。

粒状凝灰岩の接写拡大図　目盛は 1 mｍ単位

石塀に使われた石灰質生物遺骸（化石細片）豊富な石灰質凝灰岩の切石

本殿前の小さな敷石に観察された石灰質凝灰岩の化石細片。目盛は 1 mm 単位

巴模様の階段の高欄。柱の部分は安山岩だが高欄部分は全て細粒の緑色凝灰岩です。

高欄の凝灰岩の巴模様の裏側は手作業の跡が残っています。高欄の奉納は明治十九年（1886）と刻まれています。

GVP 火山活動情報の概要：10月24日⇒30日；18火山

GVPの火山活動情報の概要をご案内します
New Activity / Unrest
Ambae  | Vanuatu  | 257030 |  1496 m
10月30日1832時に噴火が発生し噴煙が高度　3-10.7 kmまで上昇し噴煙は主に東向き
の方角に広がりました。噴煙は3,400～5,100 平方キロメーターにまで広がりました。

口永良部島 | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 |  657 m
24-28日の間、新岳火口から噴煙が 0.9-1.5 km まで上昇し、様々な方角に拡散しま
した。28日に実施されたフィールド調査では、火口での熱異常のは確認出来ませんで
した。警戒レベルは“1-5”段階の“3”。

Langila  | New Britain   | 252010 |  1330 m
30日に噴火により噴煙が高度 2.7 km まで上昇した事が観測されました。

Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
22-26日の間、南岳火口で7回の噴火が発生し、不燃が火口縁の上空 1.6 km まで上昇
しました。小規模の噴火事象は29日も観測され、警戒レベルは“1-5”段階の“3”


Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250  |  2882 m
20日、22-25日に熱異常が観測され、火山ガスと水蒸気の噴出が続いている事が観測
されました。航空カラーコードは「イエロー」

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
24-28日の間、噴煙が高度 1.5-1.8 km 程度まで上昇しました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
19-26日の間、噴火により噴煙が高度 4.7 km まで上昇しました。噴煙は東に広がり
一部の地域に降灰をもたらしました。24日には熱異常も観測されており、航空カラー
コードは「オレンジ」

Kadovar  | Papua New Guinea  | 251002 | 365 m
29-30日の間、時折火山灰が高度 1.8-2.1 km 上昇しました。

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
9月28日以来熱異常は観測されず、噴煙は9月30日以来観測されていません。10月1-5
日の間は雲で隠れていたのか、静かだったのか判りません。航空カラーコードは「イ
エロー」に引き下げられました。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
24-28日の間噴煙は高度 0.9-2.1 km まで上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
19-25日の間、山頂火口の溶岩ドームは連日 6,100 立方メートルの先週と同じ速度で
成長を続けました。21日には溶岩ドームの大きさは 219,000 cubic meters に達し、水蒸気の水蒸気が様々な濃度で噴出しています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Nevado del Ruiz  | Colombia  | 351020 | Elevation 5279 m
24-30日の間、地震活動は脅威の存在を示すものでした。26-27日には更に地震活動は
強まり、“Arenas”火口から WSW 方向に 4.6 km 、深さ4-6 km の地点に集中してい
ます。水蒸気や火山灰を含む噴煙が上昇し26日には噴煙は火口縁の上空 1.5 km 上昇しました。警戒レベルは「イエロー」

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
衛星画像では24日に溶岩流は最小レベルになって居ます。25-26日にはチューブが破
れて溢れ出した溶岩が1 km 程度流れ出しました。28日は観測出来ましたが29日は天
候が悪く観測出来ませんでした。


Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
22-28日の間、連日30回の爆発が発生しています。噴煙は火口縁の上空 3.4 km まで
上昇し東寄りの方角に 40 km 程度広がっています。27日には熱異常を観測し、27日
の観測では亜硫酸ガスの噴出量は 2,671 トンでした。
半径 12 km 以内は立入禁止










Semisopochnoi  | United States  | 311060 | Elevation 1221 m
25日の噴火では、地震波形から噴火が20分間継続した後で、40分間弱い火山性微動が
続きました。弱い空振が南東に260 km 離れた“Adak”島で観測されました。航空カ
ラーコードは「オレンジ」に引き上げられました。高度 3 km 以下は厚い雲に阻まれて観測出来ませんが衛星画像で噴煙が僅かに顔を出したのが確認されました。26日に二回、27日に二回の爆発が地震観測ネットワークで観測されましたが天候に阻まれて観測出来ません。28-29日には小規模の噴火が地震計に捉えられています。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
20.22.25日に弱い熱異常が観測されています。その他に日には雲に阻まれて観測出来
ませんでした。中規模の火山ガスと水蒸気が噴出しています。航空カラーコードは
「オレンジ」


Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
25-30日の間、火山ガスや火山灰の噴出がウエブカメラで観測されています。26日の
噴火では火山灰は火口縁の上空 500 m まで上昇し近隣に降灰がありました。29日と
30日の噴火では噴煙は 500 m  上昇しました。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
山頂の氷で覆われたカルデラ内の火砕丘での噴火が24-30日の間続いています。熱異
常から少量の溶岩噴泉と溶岩流が発生しているものと思われました。
南東に 35 km 離れたライブカメラでは散発的な噴煙と噴出した火山灰が急速に拡散
するのを捉えています。25日の衛星画像で溶岩流は火口から 1.2 km まで流れた事が
確認されました。溶岩流の広がりは前の月よりも倍の面積に広がりました。溶岩流れに隣接する部分の氷床の崩壊は氷床の下を流れるとかされた水流により続いています。航空カラーコードは「オレンジ」
以上