2020年5月4日月曜日

岩石と地層の表情:003;高神礫岩

銚子の大地の部分を写真地図で見ると最初の二枚の画像の中に白線で囲んだような窪地が在ります。砂岩や礫岩を採掘した跡で、といっても。犬吠埼等の海岸線で採掘された明治などの降りものと違って昭和の時代らしい。犬吠等の白亜紀よりも古い時代の硬質砂岩(しかも少し粗い)等が高台に分布している。
二枚目の右上の白丸の北側の端に立つと、三枚目の風景になる。普通のため池とは異なり「採掘跡」なので、いきなり深い。「浅瀬」は絶対存在しないのでマジに危険なのです。
ここで「高神礫岩」という石灰岩礫や花崗岩礫を含む礫岩が採掘されていた。「地球が丸く見える丘公園」にその礫岩が使われていて観察出来る。4~7の画像がそれ、石灰岩の中にはウミユリの茎の化石が観察出来ます。

愛宕山台地の地理院地図:写真白丸は全て硬質砂岩の採掘跡 右下の版円は、メランジェの観察出来る場所。時々は入れたり鍵が掛かったりする。

右下の白丸は前の画像とダブり。左上が高神礫岩採掘跡。全く残っていない(無くなったので操業を止めた)らしい。

垂直に切れ込んだ窪地に水がたまったわけで、普通の池じゃないのでとても危険。南側は切り立った崖。

地球が丸く見える丘公園の南側の不思議なモニュメントの付近だと思ったけどもう随分言っていないので定かではない。園内だからすぐわかりますよ

結構はっきり化石が見える奴も多い。化石部分は風化に耐えてと突出している事が多い

この部分図を次に置きました

線が在ると却って見難いかも・・・
礫岩の中の花崗岩のK-Ar年代については下記の論文をご覧下さい
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc/112/1/112_1_98/_pdf

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