2018年5月20日日曜日

富浦海岸地質観察会 (2)南房総層群の変形構造

今回の観察会は、千葉県博としては比較的狭い範囲の観察会でした。富浦海岸から西を望むと大房岬(だいぶさみさき)が東京湾に突き出していて、西側の岸壁は明治初期からの凝灰岩の産地でほぼ水平に地層が堆積しています。街中の軌跡は1時間早く着いた私が、街中の「大房石(富浦石)」が使われている状態を調べた際のもので、観察会のコースは駅から北側に向い海岸沿いの軌跡で示されたものです。
内房海岸のこの付近から勝山付近までの範囲では、海底の変形構造が観察される場所が沢山分布しています。その地層の変形構造を少しだけご紹介します。
小さな回転構造の様です。腕を突き出した星雲の様な形状が見事です。

スコリアを少し含んだ地層は風化に強く、この様に立体的に変形構造を観察出来ます。

複雑に折り曲げられています。

この付近は少し固結度が高かったのでしょうか?曲げよりも破断してしまっています。

引潮の時間帯には、波蝕棚のスランプ構造が観察されます。

網が被せられているので少し見難いですが、遊歩道脇の崖にも沢山の大きなブロックが様々な方角を向いているのがわかります。崖崩れはこのブロック単位で起こるので、かなり大きなブロックが崖下に点在しています。

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