2013年5月11日土曜日

瀧ノ谷の更に奥へ (5)

丁場に居た時には、暗くて気付かなかったけれど、湿気の為か主仮面の石材が土丹の様な色合いを示していますね。黴の為にそう見えているのかもしれません。何れにせよこの部分はもう強度的に採掘に適さなかったのでしょう。
鋸山の直ぐ傍、例えばロープウエーの山麓駅付近でも少し東側に入ると、かなり大kな採掘跡が存在しますが、その付近もやはり強度的にはかなり低いので、場所によってはダイナマイトを使って埋め土様に採掘した場所も在るようですが、こうして手掘りでは埋め土に使うのは採算に合わないですね。

売津の付近では竹岡層はやや北下がりの傾斜なので、湊川に近い場所では比較的平地に近い場所にも採掘場が在り、南に下がるにつれて丁場の高さが段々と上がって行き居作越の峠付近まで丁場が続きます。それを思って、少しでも北に行けば良い材質のものが採れるかもしれないと考えたのでしょう。

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