2010年12月25日土曜日

宇都宮市大谷石(5)

前の画像の駐車場から見える風景の一部を望遠レンズで撮影してみました。
採石された空洞部の上に斜めに流れる柱状節理の様な姿が見えます。
南九州のシラス台地では厚く堆積したシラスのかなり下の方が溶結凝灰岩となっています。これだけ厚い層の上部に柱状節理の様な姿が見えるのが不思議でなりません。この上空にかっては厚い火砕流堆積物が積もっていたのが侵食により失われ硬い部分だけが残ったのでしょうか?
条件は異なるので比較する事自体がおかしな事なのですが、横山勝三氏の「シラス学」43頁の図表に拠れば、溶結凝灰岩の場合は溶結部の厚みの半分に相当する厚さが溶結により減少しています。更にその上に溶結部の倍以上の「非溶結部」が存在していたようですから、もともとのこの火砕流堆積物の厚さの凄さに圧倒されてしまいます。

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