2010年12月21日火曜日

宇都宮市大谷石 (1)

久し振りに大谷石の故郷を訪れた日は残念な事に雨でした。処が雨が幸いして思いがけない発見をする事になりました。普段見る大谷石はこの画面の左下側の色合いが多いと思うのですが、雨に濡れた敷石は見事に青い色を呈しているものが在る事が判りました。
採掘場の画像を見て頂くと判りますが、採掘された当初はかなり青い色をしています。学術的にはこの様な用語はない様ですが「酸欠粘土」とか「青粘土」と呼ばれる群青色(?)の粘土層は似たような色合いです。採石場から木片や貝殻が出ることも有るようなので、景観は大きく異なりますが、房州石」と同じく「海成」の火砕流堆積物であるようです。
採掘後、乾燥すると直ぐにこの青色は失せていきます。青い色を長時間保つ為には「CCレモン」なる清涼飲料を岩の表面に塗ると良いのだそうです。本当です!実際採石場にこの清涼飲料が山と積まれていて実際にその作業を見せて頂きました。
今回の「大谷石」については、最初に大谷石の風景を幾つか見て頂き、次に現在も採石を行っている「露天掘り」の作業所の画像を、そして最後に「大谷石資料館」の内部を見て頂く予定です。画像の数が多く40枚程度になるようです。
尚、大谷石の画像のご案内が終れば、同じ海成の火砕流堆積物である。「房州石」の話題に戻る予定です。古墳に使われている「房州石」(富津磯石)にも触れます。

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