2017年6月22日木曜日

白い凝灰岩を用いた五輪塔 (3) 天神山:馬見岡凝灰岩露出地 (2/2)

石切り跡の残る露頭で観察される石の質は、表面が風化に拠り、軟らかい部分が薄く剥がれて、硬い部分が残るので、どうしても粗い雰囲気になりがちなのだが、それにしても粗い。一枚一枚の画像を観てみよう
石切り跡の残る石切り場表面は粗い。風化に拠り仕方の無い事だけど、五輪塔側にとってもその条件は同じはずだ

岩の新鮮な断面には繊維状の軽石が混じる。これは尾根筋の脇の石切り跡で観察したものなので、本来なら繊維状の軽石は含まれないはずだがかなり大量に含まれている。

加工の痕跡が残る岩片が転がっていた。尾根筋もかなり上の方なのだが、やはり粗い。
駐車場になって居る昭和の石切り場跡の転石には貝殻の化石の痕跡が観察される。スケールは無いが画像幅は約3mm位

これも、駐車場の転石に観察される繊維状の軽石



  続く

GVP 火山活動情報の概要:6月14日⇒20日;20火山

Activity for the week of 14 June-20 June 2017 
New Activity/Unrest
Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
613-14日の間、衛星画像で地表面温度の上昇と少量の水蒸気の放出が確認されています。弱い地表面温度の上昇は616日に観測され、18日には13km先まで伸びた水蒸気の噴煙が観測されました。カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
610-12日と14-15日に、衛星画像で熱異常が観測されています。カラーコードはオレンジ。
  
Pavlof  | United States  | 312030 | Elevation 2493 m
67日に僅かな地震活動の活発化の後、徐々に減少し、620日までの間は、地震・空振共に特段の活動は観測されていません。時折、山頂火口から少量の水蒸気の噴気が立ち昇ります。衛星画像では614日に、西に55kmまで伸びた水蒸気の噴気が確認され、15-16日と20日には熱異常が観測されました。カラーコードはイエローを維持しています。
  
Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 | Elevation 1916 m
615日に、主に水蒸気の噴気が火口縁から50mの高さまで上昇しました。18日の昼頃に強酸性の熱水をたたえる火口内で熱水による小爆発が発生しました。翌日に公表された報告では、低周波地震、火山性地震や強い火山性微動等を含む地震活動は、523日や611日に観測されたものと同じだとされており、その後は地震活動は活発ではありません。
  
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
610-13日に発生した爆発sでは火山灰を含む噴煙は高度8kmまで上昇し南東から北西方向に1,500kmまで広がりました。150425時の強力な爆発で生じた火山灰を含む噴煙は高度12km以上に達しました。カラーコードはレッドに引き上げられましたが、その日遅くにはオレンジに引き下げられました。火山灰を含む噴煙は15-16日に北東から南西に1,000kmに達し、以下の地域から降灰が報告されました:Klyuchi (50 km SW), Maiskoe, Kozyrevsk (115 km SW), and Atlasovo (160 km SW).
  
Ongoing Activity
Aira  :桜島| Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁の「噴火に関する火山観測報」を参照下さい。
  
Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から、614日に火山灰を含む噴煙が、高度2.1kmで西に広がたことが報告されました。その後は画像では火山灰を含む噴煙は確認されていません。
  
Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 300250 | Elevation 2882 m
クベルトの615日の報告では、衛星画像で確認されている熱異常は増加し、ウエブカメラの記録では、火山ガスと水蒸気の噴煙が高度4kmに達し南南東に広がりました。溶岩ドームから高温岩塊の岩屑雪崩が発生しました。16日の1653時に爆発的噴火が始まり、28 x 25 kmの大きさの火山灰を含む噴煙が生じ北東に広がりました。カラーコードはレッドに引き上げられましたが、5時間後にはオレンジに引き下げられました。火山灰を含む噴煙は、2110時には212 x 115 kmの大きさに拡大し東に移動し、その先端は東に245kmの地点に達しました。
  
Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
614-20日の間に、地震活動も空振も全く観測されませんでした。少量の水蒸気の噴気がウエブカメラで17-18日に観測され、19日と20日に得られた衛星画像では僅かな地表面温度の上昇が確認されました。カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像等のデータ解析から、614-20日の間、火山灰を含む噴煙が高度1.5-3 kmに達し、様々な方角に拡散した事が報告されました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
火山から7km東のSevero-Kurilsk (Paramushir Island)の住民からの報告では、69-16日の間も爆発的噴火が続いています。カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
613-14日に発生した爆発では、10km先でも感じる事の出来る衝撃波を生じ、岩屑雪崩がCeniza (SSW), Taniluyá (SW), Santa Teresa (SW), and Trinidad (S) ravines渓谷を流れ下りました。18日には豪雨により生じた幅20m、深さ1.5mのラハールが“El Jute (SE) ravine”渓谷を流れ下り、直径2mの岩塊や樹幹を押し流しました。18-20日に生じた爆発では、火山灰を含む噴煙が火口上空950mに達し、S, SW, and Wの方角に8-12 kmまで広がりました。降灰は以下の地域から報告されました:(9 km SW), Santa Sofía (12 km SW), Finca Palo Verde, El Porvenir (8 km ENE), Sangre de Cristo (8 km WSW), and Panimaché I and II (8 km SW).白熱岩塊は火口縁上空100-200mまで噴出し、発生した岩屑雪崩は以下の渓谷を下りました:Ceniza, Taniluyá, Trinidad, and Santa Teresa drainages.
  
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
衛星画像等のデータ解析から、614日と17-19日に火山灰を含む噴煙が高度1.5-1.8 kmに達し、 S, SW, W, and Nに広がりました。
  
Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒この間も変化無く活動は継続しています。発表文の文言は531日のフィールドワークの報告も含めて、前回、前々回とほぼ同文なので省略します。

  
Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
6916日の間に生じた爆発では火山灰を含む噴煙は高度6-7kmに達し南東或いは南西に580kmまで広がりました。弱い熱異常が11-16日に衛星画像で観測されています。カラーコードはオレンジ。
  
Langila  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像等のデータ解析から、614日に火山灰を含む噴煙が高度1.8kmに達し西北西に広がりました。620日には火山灰を含む噴煙は高度2.1kmで北西に広がりました。
  
Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
613-15日の間、火山ガスの噴煙は火口縁を越えて少なくとも500m上空に達し北に広がりました。降雨の合間に、616日には火山灰を含む噴煙が火口上空1kmに達し北に広がりました。6181340時、201100時と1350時に火山灰の噴煙は少なくとも1km上昇しました。
 
 
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
前の週よりも活動はやや縮小しましたが、612-18日の間の一日当たりの爆発的噴火の回数は平均26回でした。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁から3.7km上空に達し南西に40km以上まで広がりました。“The MIROVA system”では、南東、北及び北西側山腹の9か所に熱異常を観測しています。614日の亜硫酸ガスの噴出量は日量で3,557トンでした。
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から、614-17日と19日には火山灰を含む噴煙は高度3-6.4 kmに達し、様々な方角に広がった事が報告されました。
  
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
614-15日に、時折火山灰を含む噴煙が火口上空300mに達しました。16日の0620時と1405時に発生した噴火では、火山灰を含む噴煙が夫々500m上昇し北西に、200m上昇し南に広がりました。19-20日には火山灰を含む噴煙が1km上昇し様々な方角に広がりました。
“Avachinsky”,
“Kizimen”,
“Plosky”,
“Nevado del Ruiz”
火山画像は各国の火山観測所がネット上で公開しておられるライブカメラ画像からキャプチャーしたものです。 以上

2017年6月21日水曜日

白い凝灰岩を用いた五輪塔 (2) 天神山:馬見岡凝灰岩露出地 (1/2)

この場所は2012年に歩いたのだが、「石切り場」と云うには余りにも小規模に見えたので余り詳細に見ないでしまった。今回は調査当日にこの場所に関する文献が手に入ったのでゆっくりと時間を掛けて回ってみた。最初の図がその「中世東国における造仏・造塔用石材の産地とその供給圏」国井洋子,1996,に掲載された石切り場の分布図。










天神山(馬見岡凝灰岩露出地)南端に在る現代の石切り跡は駐車場として整備されている

石切り場分布図⑥と思われる石切り場跡、此処だけが露頭の観察が可能。

他の石切り跡はこの様に山稜沿いの不自然な凹地として存在し、材木や枝葉の置場と化している。稀に、周辺に石材が散乱している事が有る。



明らかに削り取った跡と思われる場所。スケールとして置いたハンマーとの比較からかなり小さなものを掘り出したと思われ、五輪塔の主要部のサイズとは全く適合しない。

前掲の文献には石切り場における採掘の痕跡については触れられていない。石切りが藪塚石切り場の様に鶴嘴を使ったのか、矢穴を開けて割ったのかによって、石材の硬さが想定されるのだが参考になる記述は探し出せなかった。以下の二つの矢穴様の凹みの列は当時のものなのか疑念が残るが、参考用に掲示した。



続く

白い凝灰岩を用いた五輪塔 (1)

白い石灰質凝灰岩を用いた板碑とほぼ同時期に、今度は群馬県の凝灰岩ではないかと言われる白色の凝灰岩が用いられた「五輪塔」について調べる事になった。五輪塔とは主に鎌倉時代に有力者の墓石として用いられた様式なのだが、房総半島に存在するものの殆どが、鎌倉石に似た南房総産出の砂岩や、銚子砂岩、或いは安山岩等の石材を用いている。
房総では現在、一寺に三基のみが存在を確認されているらしい。これがその中の代表格。

両脇にやや小ぶりの五輪塔が添えられている。



調べてみると、既に様々な方々がこれについて研究して居られて、今更、と云う気もするのだが、この素材が群馬県の天神山産とする文献が有るので、まあ兎に角、5年前に訪ねた事の有る天神山に石材調査に行く事にした。折角なので、関連した地質や、同様に天神山産の凝灰岩を用いたという五輪塔等の仏塔なども目一杯観察して来る予定。
取敢えず、この五輪塔の表面を観察した画像をご紹介。尚、私は基本的に歴史が苦手なので、歴史的な背景等はほぼ触れない事を予めお断りしておきたい。

三基の内の一基は屋根型の「火輪」部分がほぼ半分に割れている。その割れた部分の拡大

風化に拠り剥離した部分の接写

美しい薬研彫りを施された表面は、素材が細粒で緻密な凝灰岩で有る事を示唆しているが、実は細かな細工の部分では表面がやや粗いので、細粒分を塗布する様な仕上げ加工をおこなちるのかもしれない。画像は細密な加工を施したやや粗い表面の部分

風化に拠り部分的な剥離が生じた部分の粗さの違い

風化に拠り表面がやや粗い部分に稀に観察される黒い部分。画面の横幅は 20mm
続く

太田市旧高山神社の火災の影響を受けた花崗岩

天神山の凝灰岩調査で群馬県太田市附近を歩いた時に、ある岩石の露頭を探して金山丘陵の南に残丘状の高まりの高山神社を訪ねてみた。この神社は、後で知った事だが明治に創建された後に、1932年に現在地に遷座された比較的新しい神社だが、2014年に放火により本殿が全焼している。

 放火により焼失している事等知らずに階段を登ると、見えて来たのがこの風景。焼失後も再建に至らず現状を維持しているらしい。実は、花崗岩は岩石の結晶粒子径が大きい事が有り比較的熱に弱い。加熱する事で結晶粒がはがれて吹き飛ばされるので、山から採掘する場合にガスバーナーを用いて切断・採掘を行う事例が有る。

本殿前の花崗岩で築かれた階段の石材の角に近い部分が大きく壊れている。

また、壊れていない部分も最後の画像に観られるように小さなクラックが入り、石材の透明度が低下している。

普段は中々観察する機会が無い事例なのでご紹介。
凝灰岩の中にも火に弱いと言われるものが含まれているが、大正初期に発行された当時の建築用石材に関する調査資料を観ていると、花崗岩の耐熱性は凝灰岩に比べると格段に劣る。小生の石材関係報文に抜粋引用したデータが有るのでご紹介する。最初は房州石。

これに対して花崗岩は初手から試験温度が低いのだが弱い

尚、これらのデータの出所は下記
◎茨城県産花崗岩応用試験報文,旧農商務省地質調査所,地質調査所報告第37号,清水省吾,1913

◎千葉県産建築石材試験報文,旧農商務省地質調査所,地質調査所報告第44号,清水省吾,1913,
以上

2017年6月15日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:6月7日⇒13日:20火山

Activity for the week of 7 June-13 June 2017
New Activity/Unrest

Bogoslof  | Fox Islands (USA)  | 311300 | Elevation 150 m
 66日に溶岩ドームが海面上に姿を現しました。これは201612月中旬に今回の一連の噴火が始まって以来、初めての事です。溶岩ドームは67日現在、直径110m、更に9日には160mまで成長したとと想定されています。爆発的噴火が610日の0318時に始まり、短時間の一連の空振として観測され、0416時から数分間継続する地震と空振で観測されるように変化しました。噴火では火山灰の濃密な噴煙が高度104 km まで上昇し北西に広がり、航空カラーコードはレッドに引き上げられ、噴火は0528時に終わりました。
衛星画像データでは、一連の噴火の中では最も濃密な噴煙でした。611日、その後は地震活動も空振も観測されていない事を報告し、カラーコードはオレンジに引き下げられました。610日に撮影された衛星画像や11日に航空機から撮影された画像等から、溶岩ドームは10日の噴火で破壊され姿を消したことが判りました。
 612日の1747時に始まった一連の噴火は夫々10-30分間の継続時間を示し、2035時頃に終息しました。火山灰を含む噴煙は高度 7.6 km まで上昇し南東に広がりました。航空カラーコードはレッドに引き上げられました。613日の0817時に始まった噴火では地震計と空振計で6分間継続する噴火を記録しました。噴煙はごく小規模だったか、検出限界以下であった為か、観測されず、航空カラーコードはオレンジに引き下げられました。

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
クベルトに拠れば、63-8日の間、衛星画像で熱異常が観測されています。8日の爆発的噴火で発生した火山灰を含む噴煙は高度2-3 km まで上昇し様々な方角に70 km まで広がりました。カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Pavlof  | United States  | 312030 | Elevation 2493 m
67日のAVOの報告に拠れば、ここ数日間、低周波地震の増加が観測されています。この種の活動は、時折噴火に先行して観測されるものです。加えて複数の短周期地震の突発がが観測されており、パイロットから火山灰を含む高度 1.2km(?:標高2,493m) の噴煙が報告されています。火山に設置された空振計や遠距離の“Sand Point”に設置された地震計では噴火活動の兆候を全く捉えていません。この火山では、噴火前の前兆現象は非常に微妙なものです。航空カラーコードはイエローに引き上げられました。68-9日には山頂火口から火山ガスの噴出が、南西に60km離れた観測所のウエブカメラで観測されました。AVOによれば、山頂火口では火山灰の有る無しに関わらず山頂火口で噴煙が上昇するのは良く有る事だとしています。

Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 | Elevation 1916 m
611日の0542時に火口湖で短い水蒸気爆発が発生しました。天候が悪く視界が効かなかったので噴煙の詳細は不明ですが衛星画像では熱異常が観測されています。12日の2106時にも1分以下の小さな地震が観測されています。この地震は噴煙(噴気?)によるものと思われますが断定は出来ません。
  
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
635,および7-8日に強烈な爆発が有り、火山灰を含む噴煙が高度 8 km まで上昇し、南寄りの方角に1,554 km まで広がりました。火砕流は10 km 流れました。降灰は8日に50km南西の“Klyuchi”村から報告されました。衛星画像では熱異常が観測されておりカラーコードはオレンジが維持されています。
  
Ongoing Activity
 Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
> 気象庁HP>各種データ・資料 > 噴火に関する火山観測報 を参照下さい。
  
Asamayama  | Honshu (Japan)  | 283110 | Elevation 2568 m
⇒気象庁ホーム > 各種データ・資料 > 火山観測データ > 浅間山の火山観測データ
  
Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | Elevation 1855 m
衛星画像等のデータ解析から67-8日と14日に火山灰を含む噴煙が高度2.1 kmまで上昇し西寄りの方角に 65 km まで広がった事が報告されました。
  
Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
66日に低周波地震が観測されました。衛星画像では66-7日に、山頂火口からの溶岩流出によると思われる地表温度の上昇が観測されています。
地震計、空振計或いは、曇りがちの天候で衛星画像では8日から13日の間は何も観測されていません。熱異常は衛星画像で12-13日も観測されています。
カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
衛星画像などのデータ解析から、67-14日に火山灰を含む噴煙が高度1.8-2.1 km まで上昇し様々な方角に広がった事が報告されました。7日には火山灰を含む噴煙は東に140 km まで広がった事が報告されました。
  
Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
火山から東に7km離れたパラムシル島“Severo-Kurilsk”の住民からの報告では、62-9日の間も爆発的な活動が活動が継続しています。航空カラーコードはオレンジを維持しています。
  
Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
68-9日の爆発的噴火では、生じた火山灰を含む噴煙が火口縁の上空1.1kmまで上昇し北西よりの方角に 15 km まで広がっています。鳴動音も観測されており、様々な方角の渓谷に岩屑雪崩が下っています。ラハールは南側の山腹に在る渓谷、特に西側“Pantaleón”を下っています。6101150時に発生したラハールでは、直径1mの岩塊を運びました。ラハールは深さ3m、幅15-18 m の規模です。10-11日の爆発では噴煙は750-1,050 m上昇し、北西よりの方角に 12-15 kmまで広がりました。衝撃波は複数の爆発時に観測されています。13日には高温のラハールが山を下りました。最初のラハールは幅35mで、深さ2.5-3 m の規模で直径2-3 m の岩塊を運び、次のラハールは幅25 m 厚さ3mで直径2mの岩塊を運びました。
  
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
衛星画像等のデータ解析から69-12日と14日に科塩梅を含む噴煙が高度1.5-1.8 km に達し様々な方角に広がった事が報告されました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
67-13日の活動に関する報告では、溶岩湖のレベルは上昇と降下や、スパッターの噴出などを繰り返しています。ウエブカメラではプオオ火口の火映現象を観測しています。プオオ火口の東側山腹から流れ出した61G溶岩流は相変わらず“Kamokuna”海岸でオーシャンエントリーを続けています。531日に行ったフィールドワークでは溶岩デルタはおよそ0.01平方キロの面積まで成長しています。溶岩チューブから伸びた固化した溶岩の傾斜部は崖を下りチューブから100m以上も伸びています。
  
Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
クベルトに拠れば、62-9日の間、爆発により生じた火山灰を含む噴煙は高度5 km に達し様々な方角におよそ325 km まで広がった。弱い熱異常が衛星画像で4日と6日に観測されている。カラーコードはオレンジを維持している。
 
 Langila  | New Britain (Papua New Guinea)  | 252010 | Elevation 1330 m
衛星画像等のデータ解析から、67日に火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km に達し北西に45 km まで広がった。14日には噴煙は高度1.8 km まで上昇し西北西に広がった。

Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
67-13日の間、地震活動は弱い微動、散発的な火山性地震、低周波地震あるいは強度の低い小さな長周期地震等が続きました。7-8日にはウエブカメラで強い水蒸気と火山ガス或いは固形物の噴出が観測されました。硫黄臭が数か所から報告され、火口周辺の火映が夜間に確認されました。8-9日には、水蒸気と火山ガスと固形物粒子の噴出が二ヶ所の火口から噴出するのが観測されました。湖は湖水が蒸発し噴気孔が現れていました。少量の硫黄臭が大学から報告されました。11日の1610時と1750時に噴火では火口上空300mと600mまで噴煙が上昇し、12-13日には1km上昇しました。
  
Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
爆発的噴火は前の週に比べるとやや低下しており、5-11日の間は一日当たり31回の爆発が発生しています。地震活動は低めです。火山ガスと火山ビアの噴煙は火口縁から2.8 km 以上上昇し亜硫酸ガスの放出量は66日には日量で3,392トンでした。
  
Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
衛星画像等のデータ解析から612-14日に火山灰を含む噴煙が高度  3.4-5.5 km に達したことが報告されました。
  
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
火山性微動のの強さは変動しており、67-13日の間は、低~中レベルでした。水蒸気と火山ガスの噴煙は噴気孔の上空 1km 以上上昇しました。
 以上、ご案内します。

2017年6月14日水曜日

我孫子市中峠(なかびょう)の白色凝灰岩を用いた庚申塔

我孫子市中峠の一角に、庚申塔や十三夜塔等が八基並んでいる場所がある。

右側の三基は見慣れた伊豆の凝灰岩に刻まれ、その左手の四基は、多少石質の違いがあるが、新小松石等の箱根溶岩と思われるのだが、
左端の文字塔の「庚申塔」だけが、珍しく白色の凝灰岩が使われている。
右端は細粒の砂の周りを細粒の緑色凝灰岩を埋めているタイプで、年号は享和三(1803)年:癸亥:みずのとい

二番目は表面はかなりきれいな状態なのだが角に割れが生じ、砂と小径礫の粒子が、離れてみるとラミナを構成しているのが判る。文化八(1811)年:辛未:かのとひつじ

三番目は表面がごっそりはがれてしまって年号も読めないが、この三基は疑いも無く伊豆の凝灰質砂岩の石材。下田から河津附近の産出。クローズアップして表面を見ると粒子の差は在るが、このような構造となる。画面幅は約50 mm.

安山岩製の四基は実の処専門外だが、四基の内左側の二基は頭に蛇がハッキリと居り、比較的珍しい様式らしい(伝聞)左端は、比較的緻密な本小松石に近い石材。他の三基は箱根溶岩であろう。

最左端の塔は、白色の凝灰岩が使われているのだが、これが珍しい。

残念ながら、年号が読めないのだが、白色の凝灰岩は伊豆や塩谷、嵐山、天神山等産地が多い割には使用例が少なくて私も庚申塔での使用例は初見。文字塔下の三猿が何故か別の石材に彫られていて、これは伊豆の凝灰岩の特徴を備えているので、白色部だけ他から持ち込む事も無かろう。と云う、やや消極的理由で白色の凝灰岩も伊豆下田附近の産出物と考えた。

白色部は、何処も大体同じだが肌理が細かい。

丁度今、東金市の五輪塔の石材産地を(候補として群馬県みどり市天神山産が上げられているが)検討中なので、白色凝灰岩には興味をそそられるのだが、五輪塔のものとはかなり岩質が異なる。上の画像は画面幅が約50 mm.