2021年2月23日火曜日

凝灰岩質石材の旅:鋸南町吉浜・妙本寺歴代住職墓地:No.124630-22B

 所在地:国土地理院地図座標:35.127414,139.838989

JR内房線保田駅から徒歩:2.1 km ;バスは有るけど本数が少ない(道の駅下車)

さて、「ウニ」化石つながりで、印西市から南房総の鋸南町に飛びます。鋸南町は文字通り「鋸山」の南側の街です。ここに妙本寺さんはかなりの古刹ですが、歴代住職の墓石に妙に「ウニ化石」を観察される石材が使われています。正直な話、石材の産出地は不詳。これまで一千ヶ所を越えて石材を観察して来ましたが、これに似た化石が多産する石材は勝浦市で古い燈籠で観察例が在るだけです。産出地は不詳ですが、勝浦の例は風化が進み、崩れた部分の色から緑色凝灰岩だと判っています。この妙本寺の墓石の例では、風化で崩れた部分が無いのではっきりしませんが、どうやら同質らしい「香炉」と思われる石造物の表面色から、これも緑色凝灰岩だと推定しているので造立年代も勘案して伊豆の石材だろうと想定しています。残念ながら伊豆で同色の石材を観察していますが、化石には気付いていないのです。房総半島にもウニ化石が多産する国本層等がありますが、此処は固結していないので、墓石に使えるほど硬くはありません。御一人、この方にお聞きすればご存知かもしれないと思う石工さんが居られるのですが、このコロナ禍でお会いするのを控えています。まさかこんなに長引くとは・・・

墓石と聞くとお嫌いな方も多いと思うので墓石の画像は一枚だけにします。歴代住職の墓地で両側に並んでいますが、比較的奥の方の、どちらかと云うと右手の方の墓石に化石は多く観察されます。取敢えず、やや大きめの化石の部分を抜粋して画像を並べてみましたので、何方か、ウニのどんな種類の化石なのか?或いは可能性のある地層や産地についてご教示を頂ければ幸いです。社寺の歴代住職殿の墓石は、何処もと言ってよいと思いますが、時々、改修をされるのですが、改修の時期を刻まれない事が多く時期の特定に困る事が多いものです。恐らく、これらの造立時期は明治時代だと思われます。不思議なのは、全部をチェックした訳ではありませんが、歴代住職殿のそれもかなり重要人物以外に一般墓地には同一石材の使用例が無い事です。



当初は化石が現れていなかったのに、岩の層が薄かったので風化で表面がやられて剥がれたのだと思います
墓石の一部を拡大しています。凝灰岩には間違いない様です。但し、サンプルは絶対に無いので、顕微鏡で確認する訳にはいきません
階段の途中に壊れた香炉の様なものが伏せて置かれていますが、多分これが同じ石材で緑色凝灰岩(砂質)の緑色が退色して風化色が出ているものだと思います。
その香炉の破断面です
勿論、この香炉の表面にも、断面ではありませんが、石灰質の化石が観察されます。
これは「ウニ」ではないかもしれませんが小さな化石の石灰質が溶け出てしまった跡だと思います。私は化石についての知識はほぼ無いので・・・・です。
保田漁港には「番屋」と云う魚メインのお食事処もあります。この地図のもう少し北側です。「道の駅きょなん」には、菱川師宣記念館があります。町営です。その記念館の前に小さな鐘楼がありますが、その基壇は房州石です。房州石の表面は「こぶだし」と云う技法で凸に加工されていますが、この様な加工例は珍しいので時間が有れば見て下さい。私より二歳年上の石工さんの手仕事です。

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