2020年6月18日木曜日

岩石と地層の表情:051;剣崎灯台付近

三浦半島南端の一番東側に小さな灯台の有る「剣崎」が在ります。灯台は標高 29 m 足らずの丘の上にありますが見通しが良いので建物もそれ程高くないのですが、その南側にこれまで見て来た、「宮川湾」~「毘沙門湾」と似た景色が広がります。白い小さな灯台は、故郷の九州の北端の部崎灯台と似た雰囲気(今は埋め立てと石灰石の採掘ですっかり周辺の姿が変わってしまっていますが)が似て好きなので久し振りに歩きました。
緑で囲んだ場所が「剣崎灯台」、左側の黄色で囲んだ部分は「無線方位信号所」で立入禁止。南側の島の様な部分とは西側が僅かにつながっているので潮位が余程高い場合は別にして島の方に渡る事が出来ます。
島の側から灯台を見上げた図です。宮川湾の東側の「盗人狩」等に比べると地層の傾斜は穏やかに見えますが方々に断層が走っています。
逆に灯台傍の崖の上から島の方を見下ろした風景です。西側の島にはコンクリートの壁が見えますが、戦争遺跡かもしれません(確認はしていません)。二つの島と半島とは断層でも在って離れたのでしょうか?航空写真を見ていると時計方向に回転させられた様に見えます。
灯台の西側の斜面を下る道は、石材を敷き詰めています。石材の岩種が気になったのですが、帰りにチェックしようと思ったのに帰りは別の場所を通りすっかり忘れて帰ってしまいました。
左側に一本線を入れましたが、低角の断層が斜めに走り、波打ち際に海食洞が形成されています。この位置で崖を眺めると、堆積層が水平に見えますが恐らく手前が下がる傾斜になっているのだと思います。
二つの島状の場所と灯台の有る崖との間です。右手に斜めに溝が走っていて、段々と離れていきます。
波蝕棚の先に伊豆半島が見えます。小さな凸の部分は小室山でしょうか?
西側の島の側面と、丘の上の無線方位所方向を波蝕棚の端っこから眺めています。手前の黒色スコリアの傾きとしまや灯台のある岬の傾き角度は異なるようです。複雑ですが、石切りをしたような雰囲気は全く残っていません。
この日も風が強く、西の方を眺めると画面左手に小さく城ケ島大橋は見通せますが、この波ではとても毘沙門湾から宮川湾への道を歩く事は出来そうにないですね。

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