2011年2月16日水曜日

房州石・古墳(D-2)立石様

これが、「御神体」の立石様です。白く光っているのはお賽銭の1円硬貨です。本当に狭い範囲が露出しているだけなので、なんとも言えませんが、白色系の砂混じりの泥岩だと思われます。
所々の凹みは、穿孔貝の生痕化石なのか?タフォニーと呼ばれる風化現象なのかこの状態では判りません。
何れにせよ充分に岩と言えるほどに固結していないものなのでしょう。前の画像と共に「岩質」について引用されている「この石は寒気にいたむ石にて、寒中にはここかしこ欠そんじ、」を紹介しました。
房州石や富津磯石の産地である千葉県には海底堆積層が広く分布していますが、その中でも清澄層の泥岩は表面層は表面が凍結して剥れやすくなって居る事が良くあります。夏場はそんな事が無くとも、この冬の時期では表面が薄く剥れるのです。下の画像は千葉県南部の「清和県民の森」の林道渕ヶ沢線沿いに見る事の出来る凝灰岩層です。右側のにほんの少しだけ見える茶系の部分が古い表面で、濃い灰色の部分が表面が剥がれ落ちた新鮮な面です。新鮮な表面にも剥れそうな部分が見えます。雪の上にその破片が落ちていますが薄く剥れているのがお判り頂けると思います。画像では残念ながら判りませんが剥がれ落ちた薄片の内側に氷の薄い膜が見える時があります。

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