2019年5月10日金曜日

GVP 週間火山活動情報の概要:5月1日 ⇒ 7日;18火山

New Activity / Unrest
阿蘇山  | Kyushu (Japan)  | 282110 | 1592 m
5月2日の亜硫酸ガス排出量は日量で 3,200 トン。2-3日の夜間には火口で火映が観測されました。3日1540時にごく小規模の噴火でオフホワイトの噴煙が火口縁の上空 600 m まで上昇。この日遅く 1948 時に噴煙は 2 km まで上昇しました。噴火は5日0620時まで継続し噴煙は 50 m 上昇していました。7日までは白い噴煙が高度 1.1 km まで上昇しました。火口の火映は引き続き観測されました。4日に行われたフィールド調査では、風下の南南東に 7 km の高森、南西に 8 km の南阿蘇村、南西に 24 km の山都町で降灰が確認されました。亜硫酸ガスの排出量は 6 日の観測では日量で 3,100 トンでした。警戒レベルは“1-5”段階の“2”。


Colima  | Mexico  | 341040 | 3850 m
4月20-26日に高い周波数の地震と火山性地震が増加した為に、26日に関係者が協議し噴火警戒レベルを「イエロー」に引き上げる事に合意しました。地震活動は 5 月 3 日も引き続き増加した状態が継続しており、最大の“M 2.4-3”は火山の北~北東の負荷さ 0.5-3 km に震源が位置しています。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka   | 300260 | 4754 m
弱い熱異常が4月26日から5月5日まで観測され、航空カラーコードが「オレンジ」に引き上げられました。




Sinabung  | Indonesia  | 261080 | 2460 m
5月7日0641時に爆発が起こり、噴煙が火口縁の上空 2 km まで上昇し、周辺地域の空を暗くしました。噴火は地震観測データから判断して42分49秒継続しました。
降灰は広い地域から報告されました。警戒レベルは“1-4”段階の“4”。


Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 |  2997 m
3日1859時に地震データが噴火を感知し、噴煙が 8 km 南西に位置する観測所から遠望できました。30分後に噴煙は 4.3 km に達し、熱異常も引き続き観測されました。

桜島:Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
南岳火口の火映は時折、夜間に観測されました。5回の爆発で噴煙は火口縁の上空 1.6 km に達しました。警戒レベルは“5”段階の“3”


Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
1-7日の間噴煙が高度 1.5-2.1 km まで上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m
4月26日から5月3日の間、噴煙が高度 3 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | 3295 m
4月22-28日の間、火山灰が“Etna’s Bocca Nuova Crater, Northeast Crater (NEC), the E vent in New Southeast Crater (NSEC)”から放出され、“NSEC’s E”では夜間に火映が観測されました。4月30日に新しい火口が“Voragine Crater”の内壁に確認されました。ストロンボリ式噴火が、28日に“BN-1 crater deep within the Bocca Nuova Crater”で5日まで引き続き観測されました。30日の野外調査では、“BN-1”内の二つの火口が明らかになり、2-3 秒に一回の噴火が発生していました。火山弾と噴石が火口縁を越えましたが、ほぼ火口周辺に留まりました。ストロンボリ式噴火は4月29日から5月5日まで“NSEC”火口でも観測されました。2日0131時に始まった爆発は、断続的に東の火口から火山灰を噴出し、火口縁の上空 1 km まで上昇し速やかに拡散しました。5月5-6日の間、火山性微動の僅かな増加と連動してごく短時間の爆発が観測されました。

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | 1325 m
7日に噴煙が高度 2.4 km に達しましたが、警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Karymsky  | Eastern Kamchatka   | 300130 | 1513 m
弱い熱異常が4月27、30日と5月1日に観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Kerinci  | Indonesia  | 261170 | 3800 m
報道に拠れば5月2日午後に少なくとも五か所の集落で降灰が有り、3日には褐色の噴煙が火口縁の上空 800 m まで上昇しました。地震活動は連続した火山性微動で火山ガスの噴出を示しています。翌日夕方には再び褐色の噴煙が 300 m 上昇しました。5日早朝には噴煙は高度 6.7 km に達しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | 813 m
6日0519時に地震が観測されましたが噴煙は確認出来ませんでした。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Merapi  | Central Java  | 263250 |  2910 m
4月22-28日の間、溶岩ドームはゆっくりと成長を続けましたが、押し出された溶岩は主に南東側山腹に崩落し、白煙が 70 m 上昇していました。4月24日には5回のブロックアンドアッシュフローが発生しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Nyamuragira  | DR Congo  | 223020 | 3058 m
2018年の4月に復活しながらも、ほぼ静かな活動状態で経過した溶岩湖が、4月12日に地震活動と溶岩湖のレベルが共に低下し始め、上旬までは放射熱量は中規模でしたが、中・下旬には低いレベルに低下しました。
⇒残念ながら情報源の“Observatoire Volcanologique de Goma”のサイトを久し振りにチェックしてみましたが、2014年の噴火以降の画像は無いようです。

Nyiragongo  | DR Congo  | 223030 | 3470 m
報告に拠れば溶岩湖は17年間の活動期間を延長し続けています。二番目の火砕丘は2016年2月29日に周辺の火口より活動的でした。亜硫酸ガスの排出量は3月の日量 2,900 トンより多い 5,000 トンですが、警報レベルには達していません。

Poas  | Costa Rica  | 345040 |  2708 m
4月30日から5月1日の間、噴煙が火口縁の上空 300 m まで噴出していました。30日には数時間にわたって火山灰の噴出も認められました。夜間には火映が観測されています。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
4月26日から5月3日の間も熱異常が観測されています。堆積していた火山灰の再飛散が 200 km 南東側まで広がるのが4月30日から5月2日に掛けて観測されました。
航空カラーコードは「オレンジ」

以上

今日5月10日の諏訪之瀬島

Nevado del Ruiz_190506_065259

以上

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