2019年3月16日土曜日

GVP 火山活動情報の概要:3月6日 ⇒ 12日;21火山

New Activity / Unrest
Barren Island  | Andaman Islands (India)  | 260010 | Elevation 354 m
3月7日噴煙が高度 1.8 km 及び 1.2 km に達しました。

Bezymianny  | Central Kamchatka  | 300250 | 2882 m
3月1-12日の間熱異常が観測されており、強い火山ガスと水蒸気の噴気が連続して火口から上昇しています。高温岩塊の岩屑雪崩が溶岩ドームの頂上部から発生しているのが夜間に観察されます。航空カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka   | 300130 |  1513 m
3月1日と4-5日に噴煙が 3.5 km まで上昇した事が観測され、熱異常も観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 | Elevation 2462 m
3月6-11日の間水蒸気の噴気の放出と夜間の火口部に火映が観測されました。連日、少なくとも6回の火山性地震と2回の岩屑雪崩が観測されています。
7日0811時と8日0627時にに水蒸気爆発が発生し灰色の噴煙が火口上空の夫々 500, 300 m 上空に達しました。警戒レベルは“0-5”段階の“2”。

Piton de la Fournaise  | Reunion Island  | 233020 |  2632 m
6日の0700-0800時に行われた飛行で、主火口の 150 m 山頂側の北西側山腹で新しい割れ目火口が観察され、前日の0900-1900時の間に開口したと想定されました。観光客の話では小さな火砕丘が形成され、溶岩流は北に向かっていました。7日早朝に少なくとも6か所の火口が観察されましたが、悪天候で観測所の火山学者は確認出来ませんでした。(一部省略)5日と7日の火口から採取した試料は異なる組成を持つ事が報告されましたが詳細は明かされていません。溶岩流は標高差 1,000 m を流れ下っています。溶岩流の流出速度は一時は 50 m^3 に達していましたが現在は毎秒 25 m^3 です。それでもこの値は2017-2018年の噴火時よりは10倍の量に相当します。9-10日の激しい噴火活動の後、10日の0628時に活動は沈静化しました。(10日1930時の活動報告以降は更新が無い)

San Cristobal  | Nicaragua  | 344020 | Elevation 1745 m
小規模の爆発が4日に観測され、噴煙が 400 m 上昇しました。

Tengger Caldera  | Eastern Java (Indonesia)  | 263310 | Elevation 2329 m
カルデラ内のブロモ火砕丘で10日と11日早朝に噴火が発生し、600 m 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
4日0452時に短い噴火が発生し一部に降灰が観測されましたが濃霧の為噴煙は観測出来ませんでした。9日0047時の噴火は 3m50s継続。警戒レベルは“1-4”段階の“3”

桜島:Aira  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
4-11日の間、南岳火口では時折火映が観測され、噴煙は1.9 km 上昇しました。警戒レベルは“5”段階の“3”

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
5-9と11-12日に噴煙が 1.8-2.4 km 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m
1-2日と5日に噴煙が標高 2.5 km まで上昇し、一部で降灰が見られました。航空カラーコードは「オレンジ」

Karangetang  | Siau Island (Indonesia)  | 267020 | Elevation 1797 m
“Kawah Dua”火口から溶岩流がゆっくりと流れ出し、岩屑雪崩を生じています。7日には噴煙が標高 2.7 km に達し、警戒レベルは“1-4”段階の“3”

Kerinci  | Indonesia  | 261170 | Elevation 3800 m
7日1850時に山頂火口から噴煙が火口縁の上空 150 m に達した。また8日1209時には褐色の噴煙が 700 m 上昇。7-11日の間は火山性微動が観測されました。

Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | Elevation 1807 m
5-6日に噴煙が高度 3 km に達し、強い熱異常が衛星画像で観測されました。

Merapi  | Central Java  | 263250 |  2910 m
1-12日の間、様々な濃度の噴煙が山頂から 1 km 程度上昇していました。5日には溶岩ドームの容積は 470,000 m^3 で、前の週と変化は認められません。火砕流は2,3, と7日に 50-1,900 m 流れ下りました。

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
“Nicanor”火口での噴火が8日0845時に観測され、火口周辺に堆積していた土砂を噴出し、噴煙を火口縁の上空 2.7 km まで上昇させました。警戒レベルは「オレンジ」

Poas  | Costa Rica  | 345040 | Elevation 2708 m
目視観測はしばしば天候に阻まれていましたが、噴煙が火口縁の上空 500 m まで上昇していました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
連日平均15回の爆発が観測され、噴煙は火口縁の上空 2.8 km に達しています。亜硫酸ガスの放出量は日量で 3,360 トンに達します。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
連日強い熱異常が観測されており、強い噴気が高度 3.5-4 km に達しています。9日の爆発では噴煙は 10-11.2 km に達し、クベルトは航空カラーコードを「レッド」に引き上げましたが10日に「オレンジ」に引き下げました。噴煙は連日 8 km の高度に達し北に 375 km まで広がっています。



諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | 796 m
連日、御岳火口での火映が観測されています。小噴火が時折観測され、噴煙が火口縁の上空 600 m に達しています。警戒レベルは“5”段階の“2”

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
9-12日の間、少量の火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1 km に達しています。
以上

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