2018年10月25日木曜日

GVP火山活動情報の概要:10月17日 ⇒ 23日:18火山

スミソニアン博物館によるGVP火山活動の概要を御案内します。
New Activity / Unrest
Kerinci  | Indonesia  | 261170 |  3800 m
10月18-22日の間、高度 4.3 km まで噴煙が上昇し様々な方角に拡散しました。

Kuchinoerabujima 口永良部島 | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 |  657 m
21日に新岳火口で、ごく小規模の噴火が発生し、次いで21日夜と22日にも同様な活動が続きました。噴煙は火口縁の上空 200 m まで上昇し、22日の航空機からの観測では火山灰の噴出は確認されましたが噴火による変化は認められませんでした。警戒レベルは“1-5”段階の“3”。
Sarychev Peak  | Matua Island (Russia)  | 290240 |  1496 m
15日に熱異常が観測されましたがこの期間のその他に日には天候に阻まれて観測されませんでした。

Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
ごく小規模な噴火が南岳火口で12-19日の間も継続しました。亜硫酸ガスの噴出量は、10月17日の観測では日量で 400 トンを僅かに下回る状態でした。警戒レベルは“1-5”段階の“3”
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
18-23日の間、噴煙が高度 1.5-2.1 km まで上昇し東寄りの方角に広がりました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
12-19日の間爆発により噴煙が高度 4.5 km に達し、噴煙は様々な方角に広がり一部の地域に降灰をもたらしました。航空カラーコードは「オレンジ」

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060  |  3295 m
15-21日の間、山頂火口から火山ガスを噴出し、時折ストロンボリ式噴火が発生しています。ストロンボリ式噴火は“BN-1”火口で発生し、火口縁よりも高く噴石を吹き上げているのが観察されます。火山ガスの噴出は、火口の東側の縁に2016年8月7日に形成された“ Voragine”火口からで、火口は徐々に広く、深くなっています。“NEC”火口の活動は火山ガスの噴出と、噴火の頻度も強さも様々に変化する爆発的噴火が特徴です。噴気活動は“NSEC”火口と“SEC”火口からのものです。“NSEC”火口からのストロンボリ式噴火と火山灰の噴出は急速に衰えています。

Fuego  | Guatemala  | 342090 |  3763 m
20日に高温のラハールが流下しました。ラハールは直径 2 m に及ぶ岩塊や枝葉が付いたままの樹幹を流し下しました。ラハールの幅は 20-30 m に及び、深さも 2 m 有りました。20-23日の間は、弱い爆発が連日、毎時 8-15 回発生し、灰色の噴煙を火口縁の上空 750-850 m まで吹き上げました。降灰は9 km SW, 12 km SW, 8 km WSW, 8 km SW,や8 km NWで観測されました。溶岩噴泉は 100-200 m の高さに達し、岩屑雪崩は植生エリアに及びました。
Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 |  1325 m
19日の噴火では噴煙が火口縁の上空 400 m に達し、22日の別の噴火でも同様な高さまで噴煙が昇りました。

Kadovar  | Papua New Guinea  | 251002 | 365 m
21日に噴煙が高度 2.4 km に達しました。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
17-19日に噴煙が高度 1.5-2.4 km に達し様々な方角に拡散しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
12-18日の間、山頂火口の溶岩ドームは前の週よりは速い連日 6,200 トンの速度で成長を続け、18日には写真観測から 201,000 立方メートルに達しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
噴火活動は 17-23日の間も続き、強い火山ガスの噴出が主火口の付近と溶岩チューブの地域で観測されています。
Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
15-21日の間は連日23回の噴火が発生しています。19日の観測では亜硫酸ガスの噴出量は連日 2,200 トンを越えています。


Santa Maria  | Guatemala  | 342030 |  3745 m
20-23日の間、溶岩ドーム複合火山帯での噴火活動で噴煙が 500-700 m 上昇しました。岩屑雪崩は溶岩ドームの東西で流れ下っています。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
14-15日に熱異常が観測されましたが、他に日には天候に阻まれて観測は出来ませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
5日に頻繁にストロンボリ式噴火が発生しました。17-23日の間は突発的な火山ガスの噴出が火口縁の上空 200-500 m に達しています。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
10-16日の間も噴火は続いています。溶岩噴泉による温度の上昇が観測されています。18日には水蒸気の噴出もかなりの勢いで北東に 30 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」

Bezymianny Kamen Klychevskoy
以上

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