2017年5月5日金曜日

煉瓦と凝灰岩の石垣:野田の街で

野田の醤油製造業者大手のキッコーマンは、この付近の醤油製造業者としては最も古い業者が合同して出来たものだが、近代的なビルの傍には今でも古い造りの建物が残っている。この煉瓦と凝灰岩の石垣を撮影したのは2012年の事だが、Googleで確認すると現存している様なので御案内します。キッコーマン本社と美術館附近を歩かれる事をお勧めする。ちなみに、石垣の素材は全て伊豆の緑色凝灰岩と淡褐色の部分は石灰質の生物遺骸が大量に含まれている石灰質凝灰質凝灰岩で殆ど伊豆の下田市内で採掘されたものと思われる。結構背の高いレンガ塀

黒いのは土蔵の下見板で前画像に続く。この蔵は現在は改装されて倉庫として使われている。建設年代を調べて頂くと云う無理なお願いをしたが結局判明しなかった。

レンガ塀の下には石垣







処で、「凝灰岩は弱い」と思い込んで居られる方々も多いと思うのだが、下画像の板塀の下の淡褐色の横長の石材は実は「新小松石」が風化したもので本来は小豆色なのです(左手の切石の奥に地色が透けて見える)真鶴半島で採掘される新小松石はこんな内陸でもタフォニー風化を見せてしまうのです。

判り難いと感じる方の為に、千葉県勝山の海岸で撮影したタフォニー風化の画像をご紹介しましょう。この画像はこのブログの何処かで使っている

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