2016年6月10日金曜日

No.122271-03 浦安市堀江 清龍神社本殿礎石小松石の剥離風化

本殿の礎石には真鶴半島の海岸部で採掘されていた新小松石が使われている。この石材は他の箱根熔岩に比べると凝灰岩に近い強度しかないので比較的早くから採掘されていたが、強度が小さいと言うのは、密度に由来し、更に隙間があって吸水性が高いので、風化の際に剥離し易い。
拝殿の礎石(基壇)を背後から観察すると


やはり風化していますね。間知石をたいへん滑らかに整形している。これは江戸城などの場合は数も多いのでとても出来ない分部も有るのだが、やはり硬さが異なるのです。但し、細かく石材を観ていると圧密構造が観察される芦野石の石材も含まれています。

この画面に含まれた石垣の間知石にも表面が剥がれた間知石が有ります。

剥がれたようには見えないかもしれませんが上の画像に含まれた表面が剥離した石材の画像の接写画像をご覧頂きましょう。剥離はこの様にたいへん薄く目立たない事も有ります。

剥がれた後は、かなり滑らかな表面となっています。

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