2013年6月10日月曜日

大谷石の風化 (2)

大谷石の風化を取上げたのは、古い土木構造物や建築を観察する際に、様々な風化形態を示す石材に興味を抱いたからで、決して大谷石が風化し易い石材だ等と言う心算は無い。凝灰岩や砂岩石材は何れにせよ人間の人生程度の尺度と似た時間感覚(70-80年)で、風化を受けるものだと思う。勿論、全くその片鱗も見せない奴もあるのだが。

傘石と同じ場所で塀本体の石材も同じ様な風化を示すのだが、これはその中でもやや風化による溝の掘られ方が少ない表面の部分を拡大して観たもの。実は「溶結」とまでは行かないが、このケースでは「圧密」された部分が存在する。小生のブログの下記の頁を併せてご覧頂きたい。これとそっくりな構造が同じ一連の塀の中に綺麗に残っている部分も在るのです。
http://iwatotsuchi.blogspot.jp/2012/07/15.html

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