2011年9月14日水曜日

書籍「岡山の岩石」と「岡山の石」について

万成石の故郷、岡山の地元の出版社に「日本文教出版㈱」があります。教科書を発行している東京に本社を置く同名の企業とは異なり、出身母体が岡山県教職員組合なので郷土愛に溢れる出版活動を支えています。看板の「岡山文庫」は既に260冊を超えるシリーズもので、この中に表記の2冊の書籍が有ります。最近、関東の大手書籍店で見掛けましたのでまだまだ入手可能の様です。
「岡山の岩石」は岡山の大学で教授を務められたお二人の方が書かれた巡検ガイドを兼ねた岩石の解説書で、花崗岩を含む火成岩類については23頁から76頁までを割いています。別に「凝灰岩」の項目で99頁から108頁が割かれています。全部で173頁の書籍です。
体裁は普通の文庫サイズ、価格は800円ですからカラー画像は有りませんが様々な岩石画像と露頭地図もあるので、巡検ガイドとしても優れたものです。顕微鏡画像も含まれている大変丁寧に作られた岩石の参考書です。
万成石は岡山県の主な火成岩類の最初の項目で紹介されています。

もう一つの「岡山の石」は、実は「岡山の岩石よりも16年も前に発行されたものです。専門分野にも触れていますが、どちらかと言うと「石にまつわる物語」的な書籍だと理解しています。石屋さんとの対談に始まり、石器、古墳、石垣、築庭から水石に至るまで非常に守備範囲の広いです。こちらの書籍でも、石屋さんとの対談はまず万成石の話題から始まっています。

岡山文庫にはこの他に「岡山の鉱物」と言う書籍も有るようです。これは小生は手にしていないのでどんな書籍か存じませんが、「岡山の岩石」の著者のお一人が著者なので、興味深い書籍です。
尚、岡山文庫については下記に目録が有りますのでご参照ください。
http://www.nihonbunkyo.co.jp/okayamabunko/bunkomokuroku01.html

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