2019年12月10日火曜日

山形市山寺の石蔵:山寺石:デイサイト凝灰岩

日本火山の会FBで、「美しき火山岩構造物」というトピックス記事コーナーが始まった。折角なので、凝灰岩質石材の様々な構造物をしてみようと思い立ったので、一部重複するものもあるのだが、そのまま流用させて頂いてご紹介する事にしました。

山寺の駅の近くで見掛けた立派な石蔵。所有者は「大谷石」と云って譲らないのだが、これは地元の山寺石と云われたデイサイト凝灰岩である。





目の前の立谷川の河床で露頭が観察される(右岸上流に河床に下る階段有)。

山形ではこの石材が古くから使われており、山寺の川向うの日枝神社には『正徳六(1716)丙申天五月吉日』の刻銘が残る大きな鳥居が現存する。

法隆寺には遅れるが、山形市内にはさらに古い(天仁二年:1109, 永徳三年:1383等)鳥居が多数現存する。
川辺氏の「山形盆地の神社と鳥居とその損傷状況のデータベース」は、仙台出張時の空き時間を利用して山形を歩いた時に大変にお世話になった貴重なDB。感謝です。
参考:
山寺石,日枝神社の凝灰岩製鳥居:鳥居:正徳六丙申天五月吉日
蟹澤氏による「おくのほそ道」の地質学
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosocabst/2016/0/2016_091/_pdf
日本地質学会>県の石:北海道・東北
http://www.geosociety.jp/name/content0150.html
川辺孝幸氏による「山形盆地の神社と鳥居とその損傷状況のデータベース」
https://www.k-es.org/kawabe/torii/yamagata/shrine/shrine/index.html

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