2018年4月12日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:4月4日⇒10日;18火山

New Activity/Unrest
Ambae  | Vanuatu  | 257030 | Elevation 1496 m
3月から4月4日までの間、火山灰と火山ガスが“Ambae’s Lake Voui”から噴出し続けました。更に4月6日の早朝から大量の亜硫酸ガスの放出が始まりました。この亜硫酸ガスの放出量は2015年4月の“Calbuco”火山の噴火の際の最大量に匹敵します。報道に拠れば島嶼部には大量の降灰が有ります。4月8日から数日後、亜硫酸ガスの雲はオーストラリアの東海岸からタヒチの間の領域の6,000 km 離れた地域に達しました。警戒レベルは0-5段階の“3”。Image courtesy of Arowz Mera Emanuz

Kirishimayama 新燃岳 | Kyushu (Japan)  | 282090 | Elevation 1700 m
⇒気象庁のサイトを御確認下さい。
尚、4月9日に3月の新燃岳と硫黄山の活動に関する解説資料26.8MB, 47頁が公表済。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/18m03/505_18m03.pdf
直近の活動に関しては4月10日13時に硫黄山に関する火山活動解説資料が公表済み。
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/18m04/201804101300_552.pdf
尚、亜硫酸ガスの噴出量は3月28日の計測量が日量で300トンでしたが、1,400トンに増加しています。警戒レベルは1-5段階の“3”。



Lascar  | Chile  | 355100 | Elevation 5592 m
これまでの地震活動は低調でしたが、2013年や2015年に生じた水蒸気爆発の直前と良く似た波形になっています。警戒レベルは「イエロー」に引き上げられ、半径 5 km 以内は立ち入り禁止です。

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
“the Gil-Cruz lava dome in Nevados de Chillán’s Nicanor Crater”は4月5日現在も成長を続けています。3月16-31日の間、44回の火山性地震を観測しています。これに加えて、3,874回の液体の流動によると思われる地震を観測しており、その中の2,645回は長周期地震でした。1.229回の火山性微動も観測されています。爆発的噴火は765回に達し、マグマ由来の火山ガスの噴出と山腹に設置したマイクで拾える噴火音が記録されています。噴火に伴う音圧レベルは3月24日以降増加し、溶岩ドームの出現以来最大の値を示しています。ています。爆発に伴い噴出するのは主として火山ガスですが、火口縁の上空 2 km まで上昇しています。夜間には時折、噴火に伴う火映が観察されます。4月3日の航空機からの観測では、溶岩ドームの南東-北西方向の割れ目火口から白~灰色系の噴気が時折観測されました。尚、ラピリの堆積が半径 1 km の範囲に及んでいる事、溶岩ドームは3月11日の観測時よりも成長している事、ドームは“Nicanor”火口の東側に接して火口縁に掛り、円形を保っている事等が報告されました。

Sinabung  | Indonesia  | 261080 | Elevation 2460 m
4月6日1607時に暗黒食の火山灰を含む噴煙を生じ、火口の上空 5 km に達し、火砕流が南東側と南西側の山腹を 3.5 km 下りました。警戒レベルは1-4段階の“4”。報道に拠れば、降灰は数百ヘクタールの農地に影響を与え、“the Alas Leuser airpor”は4月7日に閉鎖されています。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 | Elevation 2997 m
4月5日1737時に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 500 m まで上昇しました。警戒レベルは1-4段階の“3”。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。
http://www.jma.go.jp/jp/volcano/info.html

Bezymianny  | Central Kamchatka (Russia)  | 30020 | Elevation 2882 m
衛星画像により3月29-30日と4月2-3日に熱異常が観測されており、航空カラーコードは「イエロー」。

Cleveland  | Chuginadak Island (USA)  | 311240 | Elevation 1730 m
4月4日0355時に計測器が小さな噴火を記録しました。その後の衛星画像で、高温物質が西側の山腹から海岸に達する堆積物が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられ、その直後に、火山灰の噴出を伴う噴火が記録されました。その後、活動の兆候が無いのでレベルは「イエロー」に引き下げられました。

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | Elevation 2953 m
3月1日から31日の間83回の噴火が観測され、204回の地震が液体の移動を示しました。火山性微動のレベルは3月24日に増加し、この日に水蒸気爆発を観測しましたが、地震活動は通常レベルにまで低下しました。4月3日に火山学者による航空機からの観測が行われ、火口湖から白色の火山ガスの噴煙がほぼ400m上昇しているのを観測しました。警戒レベルは「イエロー」。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
4月4-10日の間、火山灰を含む噴煙が高度 1.5-2.1 km まで上昇し、様々な方角に広がった事が報告されました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380 | Elevation 1103 m
3月31日から4月6日の間、火山灰を含む噴煙は高度 2.7 km に達していました。航空カラーコードは「オレンジ」

Fuego  | Guatemala  | 342090 | Elevation 3763 m
4月7-10日の間、爆発に伴う火山灰を含む噴煙は 1.1 km 以上上昇し、しばしば、衝撃波を伴いました。白熱岩塊が火口縁の上空 200 mまで放出され岩屑雪崩を引き起こしていました。

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
⇒特段の活動の変化は報じられていません。火口壁の崩壊による小爆発についてはFB既報の通り。

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 | Elevation 2462 m
4月4-10日の間水蒸気の噴煙が発生しました。火口の火映が夜間に観測されました。亜硫酸ガスの噴出量は、4月5日の観測では日量で899トンでした。地殻変位は膨張傾向を示しています。警戒レベルは0-5段階の“2”。

Pacaya  | Guatemala  |  | Elevation 2569 m
4月7-10日の間、ストロンボリ式噴火が生じ、岩塊を火口縁の上空 40mまで放出しました。溶岩流は北西側山腹を 250 m、西側山腹を 200 m、南西側山腹を 150 m 流れ下りました。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
活動状況は前の週と変わりありません。4月2-8日の間の噴火は平均 15 回発生しました。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 3.2 km まで上昇しました。
諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | Elevation 796 m
4月4-6日と9日に噴火により生じた噴煙が高度 1.2-2.4 km に達しました。

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
4月5日1230時と9日0609時に噴火が発生し、生じた噴煙が火口縁の上空、夫々 500 m と 300 m 上昇しました。
以上“Avachinsky”,
本日ご紹介する火山ライブカメラ画像は、“Etona”,

“Kizimen”,

“Popcatepetl”,

“Stromboli”,です。

0 件のコメント: