2018年8月5日日曜日

岩槻区尾ヶ崎:勝軍寺と八幡神社等

8月4日に岩槻の落穂拾いFWの際に立ち寄った尾ケ崎の八幡神社は本殿を取り囲む覆屋の為に基壇に角礫緑色凝灰岩が使われているらしいのだが旨く確認出来なかった。屋根に瓦材の鳩が在るのは珍しい。隣接する勝軍寺の境内は美しく整備されている。境内の宝篋印塔二基(種子の刻まれた塔身:水輪が球形なので五輪塔とするべきか?)の内やや小振りの方の種子の刻まれた部分のみが石材が異なるのに気付いた。岩石は南伊豆の田牛海岸の天窓洞や須崎の恵比須島付近で普通に見られるものだが、石材として仏塔などに使われているものは始めて観た様に思う。
まだまだ暑さの盛りだが一頃の様な「酷暑」とは異なり、日陰に居ると涼しい風が通るので有り難い。稲も穂が出て花が咲き始めている。そうそう、造園業を営んでいる御宅だろうか?庭石用に運んで来たらしい石灰岩はどうやら葛生付近のものらしく、玄武岩質凝灰岩が層状に挟まれしかもチャート片らしいものも観察された。3 km 余り想定外に歩く羽目になったのは自分の手抜き事前調査の結果でしかないが、色々な石材を観察する事が出来た良い一日であった。
尾ケ崎八幡神社の狛犬は凛々しい御姿であった。

屋根瓦に「鳩」が居る。なんでもこの付近では鳩は大切に守られているらしい

隣接する愛宕山勝軍寺の住職の墓石であろうか、宝篋印塔と五輪塔を合わせた様な形状だが、何故か種子を刻んだ塔身だけが補修されたのか材質が異なる。

種子部分の拡大図。画像ではそれ程ではないが黄色味を帯びた基質に白い斜長石の斑晶が目立つ小豆色の安山岩塊が包まれている。石材として用いられるのは珍しい。



同じ種類の岩石は岩石は南伊豆の田牛海岸の天窓洞や須崎の恵比須島付近で普通に見られる海底火山の噴火に起因するもので、画像は二枚とも恵比須島付近。



青面金剛像は明和三年六月の銘が刻まれていた。岩質は安山岩だが産地などの詳細不詳。

緑色の稲に穂が顔を出し、緑の色がやや穏やかな色合いに変わる。FW時は三脚を持たないので、稲の花を写すのはこの程度が限界か?

造園業者殿の畑の中に置かれていた石灰岩。脈状に玄武岩質凝灰岩が挟まれている。佐野付近の石灰石山の山麓付近では良く目にする。でもチャートまで一緒なのは私には珍しい。尤も、葛生の石灰石鉱山にもチャートの露頭が在ったので不思議では無い。

石灰岩の参考用画像で栃木市鹿沼の出流山万願寺の北東側を走る観音入林道と云っただろうか?満願寺の奥ノ院を眺め降ろす付近の層状石灰岩の露頭

以上

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