2018年7月12日木曜日

見沼低地東縁巡検の復習(補遺編):熊野神社

埼玉スリバチ学会の巡検コースからは少し外れるが、見沼公園内の周辺案内地図に直ぐ近くの雰囲気で「熊野神社」の案内が有ったので、通りかかった女子高生に教えて頂いてその熊野神社に足を伸ばしてみた。
境内の燈籠の軸の部分の一面で、芦野の石の美術館で購入した三枚のコースターの中の一枚:「白河石黒目」(下の画像)に似ていると思われませんか?


灯篭の軸部の二つの面を一度に見た画像です。隣り合った二つの面が全く違う顔付ですね。

念の為隣の面を拡大してみました。凝灰岩質の石材の面白い所です。

狛犬は花崗岩が用いられていました

風化の為に表面がかなり粗い雰囲気で磨き出しのコンクリートのような肌をしています。

風化していない「顔」の一部を観察すると普通の花崗岩だと判ります。

本殿の回廊の礎石には伊豆の粒状の構造を示す緑色凝灰岩が使われています。本殿は木製の玉垣に囲まれており、以下の三枚はその狭い隙間から望遠レンズで撮影した画像です。



基壇の石材は少し観察し難いのですがやはり伊豆の緑色凝灰岩の様です

狛犬の基壇には石工として「飯山粂吉」、鳶「鈴木常吉」の名が彫られていました。昭和十二年に木曽御嶽山、出雲大社、金毘羅宮、伊勢皇大神宮を巡った記念として建立されていました。創建年代や由緒は明らかでは有りませんが、手水鉢には天保十三年の日付がありました。
明日は、博物館に行って、画像②のコースターを四分割程度に切断し、圧密レンズ部分の顕微鏡観察をしようと考えています。面白い画像が得られましたらご案内します。

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