2018年4月17日火曜日

草加市柳島:旧大日堂跡の六地蔵

草加の石工:青木宗義氏の事は別にして、大日堂跡には建立時期は不詳だが六地蔵と馬頭観音が安置されていた。馬頭観音は色白の安山岩だと思われるが、



六地蔵は見た目に二種類の石材が使われて、左から①,③,⑥は、実は良く吟味しなかったので、今日画像を観ながら「おや、怪しいな!」と思って、安山岩かもしれない等と思いながら、同時期に造られたものだろうから、恐らく細粒の緑色凝灰岩が使われていて、表面は風化で淡褐色を示していると考えている。

②,④,⑤は、緑色凝灰岩が団子になった粒状の集合体で、所々に、小豆色の火山岩片が入っている。伊豆の凝灰岩としては大変に多く使われている岩種。

但し、下図に示す様に、この斑の石材と細粒緻密な石材は実は同じ石切り場に共存している。同じ石屋が手に持つものが違っても、似た様な御姿の地蔵菩薩を彫るのに敢て、安山岩と凝灰岩を使い分ける事も無いだろうと思う。6枚目の画像は、同じ草加市内吉町の日枝神社の玉垣に使われている石材の画像。

お地蔵様の蓮華座には、夫々の「種子」が刻まれているのだが、これが中々難しくてネットで調べても半分くらいしか判らないので説明は省略させて頂く。

ノートを整理していたら、地蔵堂脇のコンクリートの破片が目に入った。骨材がほぼ全てチャートなのである。

一つだけ、真っ黒なガラス片のようなものが有る。気泡の辺りと割れ目の形状から黒曜石よりも水冷玄武岩かもしれない。

この骨材は一体何処から来たのだろうか?群馬方面だろうが、石が在れば興味は尽きない。

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