2018年2月24日土曜日

GVP 火山活動情報の概要:2月14日⇒20日;14火山

New Activity/Unrest

Mayon | Luzon (Philippines) | 273030 | Elevation 2462 m
この期間中も山頂火口からの溶岩噴出、岩屑雪崩、溶岩噴泉、水蒸気の噴出、溶岩流の山腹での流下、火砕流等が継続しています。弱く、散発的な溶岩噴泉が、5分から239分間継続し、時には半径 10 km まで届くような鳴動音を伴います。14日の大雨はラハールを引き起こし、火砕流堆積物などを流下させました。16-17日の溶岩噴泉は 200-500m の高さにまで上がり、水蒸気の噴煙を伴いました。17日には溶岩噴泉は0103時に始まり12時間と18分間継続しました。溶岩流は夫々3.3 km, 4.5 km, and 900 m の距離を流れ下り、火砕流は4.2-4.6 km in the Mi-isi, Bonga, and Basud drainages。警戒レベルは0-5段階の“4”。半径 8 km 以内は立ち入り禁止です。

Sinabung | Indonesia | 261080 | Elevation 2460 m
(FB:既報)2月19日0853時に巨大な爆発的噴火が発生し、火山灰を大量に含む暗灰色の噴煙が 16.8 km まで上昇し、その後も継続して 13.7 kmの上空を漂い NNWに320 kmまで到達しました。低い高度の噴煙は様々な方角に拡散しました。少なくとも10の火砕流が観測されました。(traveling as far as 4.9 km SSE and 3.5 km E. )火山灰とややおおきな小石程の噴石が以下の風下に降り注ぎました。“Simpang Empat (7 km SE), the Namanteran district, Pqyung (5 km SSW), Tiganderket (7 km W), Munthe, Kutambaru (20 km NW), Perbaji (4 km SW), and Kutarayat.”風下の地域ではとても暗く視界はせいぜい 5 m 程度でした。避難区域の住民は夫々自力で避難しました。今回の噴火は2013年9月に始まったこの一連の火山活動中では最も大きなものでした。警戒レベルは1-4段階の“4”。立ち入り禁止区域は以下の通り“3 km and extensions of 7 km on the SSE sector, 6 km in the ESE sector, and 4 km in the NNE sector.”

Ongoing Activity

Agung | Bali (Indonesia) | 264020 | Elevation 2997 m
2月13日1149t気に噴火し、火山灰を含む噴煙は高度 4.5 km に達しました。警戒レベルは1-4段階の“4”。

Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。

Ambae | Vanuatu | 257030 | Elevation 1496 m
2月17-19日に火山灰を含む噴煙が高度 3-5.5 km に達し様々な方角に拡散しました。

Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
2月15-16日と17日に、衛星画像で熱異常が観測されていますが、不穏な状態は続いており、航空カラーコードは「イエロー」を維持しています。

Dukono | Halmahera (Indonesia) | 268010 | Elevation 1229 m
2月15-20日の間火山灰を含む噴煙が高度 1.8 km に達しました。

Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
2月9-10と14日に噴火で生じた火山灰を含む噴煙は高度 2.2 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」を維持しています。

Karymsky | Eastern Kamchatka (Russia) | 300130 | Elevation 1513 m
2月9日に熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
⇒活動状況に特段の変化は無いようです。HVOのサイトでは20日付けの陸上溶岩の画像が掲載されています。
https://volcanoes.usgs.gov/…/kil…/multimedia_chronology.html

Klyuchevskoy | Central Kamchatka (Russia) | 300260 | Elevation 4754 m
18日に火山灰を含む噴煙が高度 5.2 km まで上昇しました。
⇒ライブカメラではこの火山の周辺は殆ど見えない状況が多いですね!

Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
相変わらずの激しい噴火活動が継続しています。連日平均19回の爆発が観測されています。(ライブカメラでは比較的頻繁に噴煙が観測されます)亜硫酸ガスの噴出量は2月15日の観測値:日量 9,270 トンが最大値です。

San Miguel | El Salvador | 343100 | Elevation 2130 m
2月19日0800-1100に火山ガスと火山灰を含む噴煙が火口上空 350 m まで上昇し、山腹に降灰が観測されました。

Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
2月9-11日と15日に熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

今日の火山画像は“Avachinsky”

“Bezymianny”,

“Fournaise”,

“Kizimen”,

“霧島山系新燃岳”,

“霧島山系硫黄山”です。


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