2018年2月8日木曜日

GVP 火山活動情報の概要:1月31日⇒2月6日;15火山

New Activity/Unrest
Fuego | Guatemala | 342090 | Elevation 3763 m
2018年の最初のストロンボリ式噴火は、前日に熱異常が観測された翌日の1月31日に始まりました。噴火により生じた火山灰を含む噴煙は火口上空1.5 km に達しました。溶岩噴泉の高さは300-500 m に達し、溶岩流は西側に800 m まで流れました。2月1日には噴火の様式はブルカノ式に変化し、火砕流が流れ下りました。火山灰を含む噴煙は3.2 km 上昇し60 km 以上まで広がり、降灰が各地から報告されました。報告に拠れば2,880名が避難しました。噴火が開始後20時間が経過し、1630時にストロンボリ式-ブルカノ式噴火相が終わったと報告しました。噴火は継続し、火山灰を含む噴煙は1 km 程度上昇しました。2月2日には毎時3-5回の、噴煙が750m程度上昇する弱い噴火が観測されました。衝撃波と鳴動音が観測れ、溶岩流も観測されました。2月4-5日には毎時5回程度の噴火の際に火山灰を含む噴煙を700m程上昇させました。白熱岩塊は火口から200m程度上昇し、火口周辺の一部は植生区域まで岩屑雪崩を引き起こしました。
Kadovar | Papua New Guinea | 251002 | Elevation 365 m
噴火活動は低レベルながら1月31日から2月1日まで継続しました。亜硫酸ガスの放出量は、地震活動と共に減少しました。濃密な白い水蒸気の噴気が、主火口の上空 100 m まで上昇し、火口付近は鈍く輝いていました。南東側火口の溶岩ドームは相変わらず成長を続け、溶岩ドーム本体の海側の新しい溶岩流が20-30 m、ドームの側面に発達した堤防に沿って流れました。白い噴煙が島の上空 100 m に達しました。2月1日1830時に溶岩ドームの北側が崩壊し灰色の噴煙が生じ、大量の水蒸気が崩壊地から噴出し、夜間には火映現象が確認されました。溶岩ドームの本体は膨張し、島の南側の山腹と溶岩ドーム間の谷が発達しました。
Karangetang | Siau Island (Indonesia) | 267020 | Elevation 1797 m
2月2日に噴火が発生し、火口部の火映と火山灰を含む噴煙が600m上昇した事が観測されました。航空カラーコードは「イエロー」です。
Mayon | Luzon (Philippines) | 273030 | Elevation 2462 m
1月31日から2月6日までの間、連日噴火活動は継続し、山頂火口から溶岩が流出、岩屑雪崩、火砕流(1月31日から2月1日)或いは火山灰と水蒸気の噴出、山腹での溶岩流の前進、弱い、散発的な溶岩噴泉等が続きました。1月31日に発生した火砕流は様々な方角に2km余り流れ下りました。白色~淡い灰色の噴煙はそれなりの高さまででしたが、その内の5回の噴煙は火口縁の上空 1 km まで上昇しました。2月2日の噴火では火山灰を含む噴煙を1km 余り上昇させました。2月4日の2回の溶岩噴泉の最初の噴泉では114分間継続し、火山灰を含む噴煙が500m上昇し半径10km以内に轟音を響かせました。5-6日には、大量の溶岩流が流れ出し“ Mi-isi, Bonga-Buyuan, and Basud drainages”を夫々、3.2, 4.5, and 3 km流れ下りました。警戒レベルは0-5段階の“4”を維持しています。
San Miguel | El Salvador | 343100 | Elevation 2130 m
2月2日の報告に拠れば、噴気活動の低下に伴い地震活動は減衰しています。火口縁に時折小さな噴煙が見えます。
Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを御確認下さい。
⇒今週掲載されなかった草津白根山に関しては特設サイトを参照下さい。
http://www.data.jma.go.jp/…/to…/STOCK/activity_info/305.html
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
地震波形や空振観測に特段の異常は観測されていませんが危険な状況はこの間も継続しています。地表面温度はやや上昇している事が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」
Dukono | Halmahera (Indonesia) | 268010 | Elevation 1229 m
1月31日から2月6日の間火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km に達していました。
Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
1月26-27日と29-31日の噴火では火山灰を含む噴煙が高度 2.5 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」
Karymsky | Eastern Kamchatka (Russia) | 300130 | Elevation 1513 m
1月27日の噴火の際に火山灰を含む噴煙が北東に80km まで広がった事が確認されました。航空カラーコードは「オレンジ」
Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
⇒活動状況に特段の変化は無いようです。下記に溶岩流の短い動画もあります。
https://volcanoes.usgs.gov/…/ki…/multimedia_chronology.html…
Nevados de Chillan | Chile | 357070 | Elevation 3180 m
1月23日と31日の航空機からの観測データなどから求められた溶岩ドームの成長率は“ 2,540 m3/day”に達している様です。現時点での溶岩d-無の容量は“ 106,700 m3”と推定されます。溶岩ドームの壁の一部が崩壊して堆積物が観測されています。溶岩ドームの表面温度は爆発などにより生じたクラック等で305~480℃が計測されています。2月2日の1202時に、溶岩ドームの崩壊によると思われる大きな噴火が発生し、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 2.5 km 上昇しました。爆発による衝撃波が10 km 離れた都市でも確認されました。爆発的噴火活動は2月6日まで継続しました。カラーコードは「イエロー」
Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
先週よりも爆発的噴火の勢いは衰えています。1月29日から2月4日の間の一日当たりの平均噴火回数は22階です。火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 3.5 km に達しています。1月31日の観測では亜硫酸ガスの放出量は日量で3,388 トンです。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
2月1日に熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」
Turrialba | Costa Rica | 345070 | Elevation 3340 m
2月5日0830時に生じた噴火では火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 200 m まで上昇しました。2月6日の0730時の噴火では 1 km 上昇しました。以上
今週ご紹介するWebcam画像は、“Shasta”,
“Strombori”,
“新燃岳”,
“諏訪瀬島”,
“浅間山”,
“那須岳”,
“霧島山えびの高原”,
“霧島山八久保CAM”です。
以上

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