2018年1月11日木曜日

今年初めてのフィルドワークは浦和付近

1月6日の「埼玉スリバチ学会」さんのフィールドワークに参加出来なかったので、今年初めての一人フィールドワークは、南浦和の北西側、京浜東北線の西側で武蔵野線の北側を狙ってみた。この様な都市部は一般的には殆ど成果が出ないのだが、昨年は埼玉スリバチ学会のFWには大変お世話になったので、歩いてみる事にした。
さいたま南区白幡の「睦神社」では多くの神々が合祀されており、一部の社殿は玉石基礎が使われていたが、主神の「富士社」は残念ながらコンクリート基礎に改築されていた。
社殿の基壇に日付は刻まれていないが「石坂及石垣」の奉納額が埋め込まれていたので、念の為に参道を確認した処、正面参道は更に新しい時期に花崗岩を用いて改修されていたが、この参道と斜交する傾斜が緩い参道の上半分に伊豆軟石:石灰質生物遺骸(化石細片)を豊富に含む石灰質凝灰岩が使われていた。

階段の幅は約83cm, 踏面の奥行きは約30cm,で中央の参道に近い4段を除くと敷石二枚で一段と云うゆるい傾斜が使われている。前述の奉納額に「石坂」と刻まれていたので恐らくはこの事だろうと思われる。この画像の下側はコンクリート製に改修されていた。合祀が行われたのが明治四十年(1907)頃で、富士社は近隣から家曳きで移設されたとあるので、或いはとは思うが、この階段もその折に移設されたのだろうか?段丘崖の上の神社は、近くに貝塚も存在するので、海に近い存在だったと思われる。
以下、階段石の詳細図


踏面の化石細片観察画像例





以上

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