2015年9月26日土曜日

シラスの中の発泡の少ない変質岩

シラス中の軽石を採集した際に、発泡程度の小さな岩片を見付けた。軽石の中には部分的に似たような色調のものも観られるので、何らかの状況で発泡し損ねたものだと思っていた。
処がこの小さな岩片(背後にボケたスケールが有るので大きさは大体見当が付くと思うが)を良くみろと輝く小さな結晶の様なものが見える。この付近は輝石安山岩が多いので、良く見ないで輝石が入っているなどと思って居たら、実体顕微鏡で観察すると輝石では無くて雲母らしい。
雲母が含まれて居るとすればこれは噴出後に変質を受けて居る事になる。
御嶽山の火山灰を観察した時も、雲母が存在していて、爆発ではマグマ物質はもし含まれて居るとしてもかなりその比率は少なく水蒸気爆発である事を裏付けていると思ったが、カルデラを造る様な噴火の場合は吹き飛ばされる範囲が広いのでこんな事も有るのだろうと納得。
最近、栃木の角礫凝灰岩である「岩舟石」の中に含まれる黒色の岩片の中に、オリビンが結構新鮮な状態で存在しているケースが有るとお聞きした。岩舟石の中の岩片はどちらかと言うと、茶―t-とか花崗岩の様な基盤岩が多いと思っていたが違って居た様だ。先入観無しで岩石を観察するのは結構難しいものだ。 
下の画像の光っているのが雲母だと思われる。

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