2015年6月8日月曜日

少し古い瓦 (3) 丸栄製瓦殿のダルマ窯

厚手の少し古い瓦は銚子でも「ダルマ窯」で焼かれていた。出張の前後に休みが取れるのは嘱託で、月に10日勤務の良い所で、出張の度に勿論宿泊費だけは自己負担するのがこれは良心の問題だが、方々に立ち寄らせて頂き、勉強させて頂いた。
高浜市の丸栄製瓦様を訪ねたのもその様な出張の前日移動で、タクシーの運転手さんに事情を話して、事前のアポも無しに飛びこませて頂いた。丁度、前日が大雨だったので、乾燥用に材木を燃やしておられる処だったので、御当主様に少しお話を伺う事が出来た。
窯は今でも年に一度は市民のボランティアの手で化粧直しをし、火入れをされるとの事であった。使用する粘土は、正にこのご当地産であり、丁度工事中の作業場の入口に見えていた地山を掻き出して、これが昔から使っていた粘土とお話し頂いた。勿論、今は敷地内の粘土を使う事は無い。


 ダルマ窯は粘土だけでは築けない。この様に古瓦を補強材として使っておられる。

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