2014年12月28日日曜日

松部石・鵜原石 勝浦周辺の凝灰岩質石材 石材 (1)

2012年に博物館の地学サークルの方々と勝浦の海岸線に残る松部石・鵜原石の丁場を歩く機会に恵まれた事が在った。以前から房州石を中心に、房総半島の歴史的石材につての丁場の探索から現存建築・構造物に使用された凝灰質石材を探索していたのでこれはこの地域の石材について学ぶ良い機会であった。ただ、当時は、古文献に記載された松部石の丁場が全て山側に在り、海岸線の丁場に関しては記述の確認が得られず、個人的には満足すべき調査結果を得られない状態でした。その後、様々な文献から、明治時代の現在の国道より山側の丁場については、この地域の大規模なリゾート開発により消滅してしまった事が具体的に確認出来ました。
その後、2014年に入り、2012年にその機会を造って下さった地学サークルの仲間からお誘いを頂いてその知人の鵜原海岸の砂の調査をお手伝いさせて頂いた折に、前回よりもう少し南の海岸の採石丁場をご案内頂く事が出来ました。この日の午後、小生は松部の周辺を歩き回り幾つかの新しい知見を得たので博物館への市民研究員としてのレポートをまとめる事が出来ました。
少し時間が経ってしまいましたが、暫くの間、この間の調査の内容をご案内してみようと考えました。第二回目の今日は鵜原石の石材の岩相を三種類ご覧に頂く事から始めます。




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