2010年2月11日木曜日

群馬県下仁田町中小坂鉄山(3)

これも崖に露出した高品位の磁鉄鉱鉱脈です。ハンマーで叩いても岩石の音ではありません。
この鉄山は1848年ごろ採鉱と精錬が始まり、その後優秀な鋼材を製造していたスエーデンとイギリスから技術指導を受け蒸気機関を利用した熱風送風機を備えた鉄鋼一貫製鉄を民間資本で開始しています。官営釜石製鉄所が稼動する1880年より早いスタートを切っています。但し、1878年には官営となりましたが1884年には再度民営に移行し、1918年に操業停止に至っています。鉱山所有者ゆかりの方のお宅には当時製作された繊細な模様を描いた鋳物製の火鉢などが今も保存されていました。

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