2010年2月20日土曜日

群馬県下仁田町中小坂鉄山(12)

さて、この画像はお判りでしょうか?製鉄の際に出来たスラグ:鉱滓と呼ばれるものです。鉱石に含まれていた珪酸塩や完全に分離できなかった鉱物分が残って表面に浮いていた部分です。「ノロ」とも言われます。私は北九州市の戸畑区で育ちましたが、現在の新日鉄の八幡製鉄所の高炉で発生したこの鉱滓を戸畑製鉄所側に送り込んで埋め立ての材料とするために、高校の直ぐ傍を専用の「鉱滓鉄道」が複線で走っていました。
鉄だけでなく銅やその他の金属でも精錬時にこのノロが出ます。その中にはまだまだ金属成分が残っていて、以前福岡の空港でしたか、秋吉台傍の長登銅山のノロの小片を持ち帰った時に、金属探知機に検知されて驚いた事がありました。

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