2010年1月10日日曜日

栃木県高原山の黒曜石(3)

当地の黒曜石の表面を幾つか見て頂きましょう。表面が一般的な黒曜石のイメージとは異なり少し欠陥が点在しています。高原山の黒曜石についてはH18に栃木県矢板市教育委員会が纏めた「高原山産黒曜石調査事業報告書」が一番詳しい文献ではないかと思う。
高原山の黒曜石はその産地により少し組成が異なるが、この桜沢附近のものはSiO2が73-77%程度で、顕微鏡サイズの斑晶が有る為、綺麗な貝殻状の割れ目にならないようだ。又、長野方面の産出状況とは異なり溶岩としての噴出は無いらしく、大型の露頭は見付かって居ない。火砕流の噴出物に伴って排出された雰囲気である。
下の白い部分は小生が使っている貼り付けるスケールシート、小さな目盛は半端ですが2.5mm角です。単独行動が多く岩石の素の表情を写し取りたい私のやり方で、背面が糊のラベルシートをエクセルで目盛を作って使用している。画面を拡大して見て頂ければ大体4倍程度の倍率だと思います。

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