2021年3月21日日曜日

凝灰岩質石材の旅::No.112224-01:越谷市の房州石石蔵 ②

 所在地:越谷市蒲生西町一丁目:非公開個人宅

国土地理院地図座標:35.860883,139.793692

東武線蒲生駅から徒歩:約 700 m:車窓から見えます!

越谷は舟運に恵まれた土地だったので、今でも房州石の石蔵や石塀などが伊豆の軟石と共に数多く現存している場所です。二番目にご案内するのは個人のお宅なので、出来れば東武電車の浅草方面行の電車の左手の車窓から通り過ぎる一瞬を観察する程度にして頂ければと思います。私は、夏の暑い時期に汗ダクで座席に座るのが気が引けて窓際に立っていてこの建物を見付けました。

御当主の厳父様が建てられた大きな瓦屋根のお宅の傍にこの石蔵が建っています。取材当時厳父様は既に93歳でしたからまだお元気で居られれば百歳を越えておられる事になります。地図には、取敢えず越谷市内の三か所の房州石の石蔵の位置を置いています。「赤」は前回ご案内しました、公開されている旧中村家の石蔵の位置。「青」のやや大きマークがこの石蔵、「緑」はこれも非公開の木下半助商店の石蔵の位置です。これは次回の予定!

地図には、取敢えず越谷市内の三か所の房州石の石蔵の位置を置いています。「赤」は前回ご案内しました、公開されている旧中村家の石蔵の位置。「青」のやや大きマークがこの石蔵、「緑」はこれも非公開の木下半助商店の石蔵の位置です。これは次回の予定!
東武電車の車窓から望遠レンズで撮影したこの石蔵の全景です。この角度が一番全体を見る事が出来ると思います。岩石の観察には接写レンズも必要ですが、望遠レンズも重要な役割を果たします、
線路の高架脇から望遠レンズで撮影した画像です。瓦屋根の主屋は、東日本大震災の際にかなり撓んだので、一端、瓦を外して修正したのだそうです。
敷地内に入らせて頂いて前の画像とは反対側を見上げながら撮影したものです。
側面の広い面積を撮影していますが、石材夫々の堆積模様が実に興味深いものが有ります。
石材の側面の表情を見て頂きましょう。右側に曲尺を置いています。5 cm x 10 cm です。

 珍しく白い部分が多い石材です。この図にも曲尺が入っています
石材の色は日照によってかなり印象が異なります。石材の個々の印象と日陰と日当たり部分の石材の色合いの感覚的な差は意外と大きく影響します。
外からは見えない腰回りの石材には芦野石~白河石が使われています。これは外でも同じような組み合わせになります。白河石ではこの黒いレンズが小さく、芦野石ではやや淡く大きく成ります。石材屋さんによって名前は変わりますがそれは大した問題ではありません。

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