2018年9月14日金曜日

GVP 火山活動情報の概要:9月5日⇒11日;14火山

New Activity / Unrest
Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | Elevation 3295 m
9月3-9日の間、山頂火口からの火山ガスの噴出と“Bocca Nuova”、“Northeast Crater (NEC)”、“New Southeast Crater (NSEC)”火口からの突発的なストロンボリ式噴火が続きました。9月5日には NSEC 火口で複数のストロンボリ式噴火が観測され、その内の0536時の噴火では火山灰を噴出し、火口付近と“Valle del Bov”に降灰が有りました。この日0316時にはこれよりチョットだけ弱い噴火が観測されました。6-9日は似た様な噴火が数時間毎に続きました。“Bocca Nuova”火口内の“BN-1”からは3-5分毎に白熱岩塊を火口縁付近まで噴出するストロンボリ式噴火が続きました。火山ガスの噴出には時折火山灰を伴いました。強いガスの噴出は“BN-2”で発生しています。“NEC”火口でのストロンボリ式噴火は時に火山灰を伴っていました。


Krakatau  | Indonesia  | 262000 | Elevation 813 m
9月8日に火山灰を含む噴煙が高度 4.9-5.5 km に達し、9-10日には 1.5 km 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Veniaminof  | United States  | 312070 | Elevation 2507 m
9月4日、ウエブカメラで低レベルの火山灰の噴出が観測され、高度 3 km に達し、航空カラーコードが「オレンジ」に引き上げられました。地震活動も増加しています。4-6日には間歇的な、低い噴煙がウエブカメラで観測され同時に航空機パイロットからも報告され、衛星画像では小さな熱異常が観測されました。7日には熱異常が増加し山頂火口での溶岩噴泉が想定されました。翌日にはウエブカメラで少量の火山灰と水蒸気の噴出が山頂の火砕丘で観測されました。山頂部の雪原の降灰は南南西から南東側にV字形に堆積しています。9日には溶岩流は 800 m の長さに伸び、衛生画像で南側山腹で確認されています(FB配信済)。翌朝、火山の近くを通過したフェリーの乗客が溶岩噴泉と溶岩流を目撃しています。溶岩流はカルデラ内で11日にも観測されています。

Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 | Elevation 1117 m
3-10日の間、数回の噴火と4回の爆発が南岳火口で発生し、火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 1.7 km まで上昇しました。火口部の火映はしばしば夜間に観測されています。9月9日0304時の爆発では、噴出物が 700 m 程度まで広がりました。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
9月5-10日の間、火山灰を含む噴煙が高度  1.8-2.1 km まで上昇していました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  | Elevation 1103 m
8月31日から9月7日の間、火山灰を含む噴煙が高度 4.5 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
8月31日から9月5日の間、熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
9月5-11日の間、割れ目火口 8 での溶岩の活動は、時折火映が確認される程度で、9-10日には地下の高温部が露出するピットで崩壊が発生しています。山頂付近の地震活動と地殻変位は低レベルです。亜硫酸ガスの噴出量は2007年以来の低いレベルで推移しています。8-10日に発生した“ Pu'u 'O'o Crater”火口での一連の崩壊では茶色の噴煙が生じています。航空カラーコードは「オレンジ」

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
9月3-9日の間、連日平均17回の爆発が発生しています。火山灰を含む火山ガスの噴煙は9月3日には、火口縁の上空 3.5 km まで上昇しました。亜硫酸ガスの噴出量は、9月3日の観測では、日量 2,380 トンでした。

Sangay  | Ecuador  | 352090 | Elevation 5286 m
9月5-8日と10日に、火山灰を含む噴煙が高度 4.3-6.7 km に達しました。5日には熱異常が観測されています。

Semeru  | Eastern Java (Indonesia)  | 263300 | Elevation 3657 m
9月6-7日に火山灰を含む噴煙が高度 4.3 km に達しました。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
9月1-7日の間熱異常が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  |  | Elevation 924 m
9月3-9日の間、複数の火口からストロンボリ式噴火と火山ガスの噴出が続いています。爆発は主に北側の“N1”と“N2”火口と、“C”、“S1”と“S2”で毎時 7-15回の頻度で発生しています。“N1”火口での噴火ではラピリと噴石を 120 m の高さまで噴出しています。“N2”火口では爆発の強度は様々ですがテフラを 150 m の高さまで噴出しています。“C”火口では火山ガスの噴出と時折、強くは無い爆発でテフラを 80 m 上空まで噴出します。“S1”火口では白熱岩塊を 120 m 上空まで、“S2”ではテフラを 80 m 上空まで噴出しています。
⇒ここ暫く、リアルタイムのウエブカメラが何故か“OFF LINE”のままで、リアルな噴火の状況を見る事が出来ません。
Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
8月27日から9月5日の間、噴煙が火口上空 100 m まで上昇しています。6日の噴出物は殆ど火山ガスで、偶に突発的な火山灰の噴出がありました。10日の1210時には、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 300 m まで上昇しました。
以上

0 件のコメント: