2018年9月21日金曜日

GVP火山活動情報の概要:9月12日 ⇒ 18日;20火山

New Activity / Unrest

Ioto 硫黄島 | Japan  | 28120 | Elevation 169 m
12日の航空機からの観測で島の南側海水面に噴水が高さ 5-10 m に達しているのが観測され、海底火山の噴火が想定されています。
⇒前回噴火は2012年

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | Elevation 2632 m
数時間に亘って地震活動が増加し始めてから15日0145時から地震活動は激化し同時に地殻変動が急速に進みました。火山性微動が0425時に始まり、同時に南側斜面の“Rivals Crater”付近にに割れ目火口が開口しました。10時頃に推定される溶岩流の量は毎秒 30 立方メートルでした。一時間半後に航空機からの観測で五か所の火口を確認しました。中央の火口が最も活動的で溶岩噴泉を 30 m の高さでした。二本の溶岩流が途中で合流し、“ Enclos Fouqué”の壁に向かって既に 2 km 流れ下っていました。16日の午後、溶岩流は毎秒 2.5~ 7 立方メートルと推定されました。三か所の火口が活動中でその内の一つで火砕丘が形成され始めていました。溶岩流は9月16-18日も流れ続けています。⇒日本時間21日7時現在も流れています。下記サイト或いはFBに動画や衛星画像等があります。
http://www.ipgp.fr/fr/ovpf/actualites-ovpf
https://www.facebook.com/ObsVolcanoPitonFournaise/

Sarychev Peak  | Matua Island (Russia)  | 290240 | Elevation 1496 m
9月中旬から火山灰の噴出を含む活動が活発化しました。熱異常は5月7日以来時折観測され、特に最近では8,11-12日にも観測されていました。11、13-15日の間しばしば爆発が発生し火山灰を含む噴煙は高度 3-4 km に達しています。14日には火山灰を含む噴煙は 120 km の距離まで広がりました。14日には航空カラーコードが「オレンジ」に引き上げられ、17日0910時の爆発で生じた火山灰を含む噴煙は高度 4.5 km に達しました。
Image courtesy of  KVERT

Semisopochnoi  | United States  | 311060 | Elevation 1221 m
16日0831時に地震活動が活発化した為に航空カラーコードが「イエロー」に引き上げられ、10日の衛星画像では、8日に発生した二回の火山性微動の頻発に対応するものと思われる“Mount Cerberus”北側山腹に降灰が観測されました。17日1249時からの激しい火山性微動と地震活動の活発化を受けて、航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられました。18日も地震活動は活発な状態が続き、火山性微動もほぼコンスタントに続いています。Image courtesy of AVO

Veniaminof  | United States  | 312070 | Elevation 2507 m
噴火活動は12-18日の間も継続し、14日現在、溶岩流は山頂火砕丘から南側山腹を 800 m 流れ下っていますが氷河に閉ざされたカルデラ内に留まっています。南に 35 km 離れたライブカメラでは夜間に火映と、視界の良い昼間には突発的な火山ガスの噴出が捉えられています。熱異常は継続して観測されており、地震活動も活発な状態を継続しています航空カラーコードは「オレンジ」

Ongoing Activity

Aira 桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 | Elevation 1117 m
南岳火口で13回の噴火と13回の爆発的噴火を観測しています。火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 1.8 km に達し夜間には火映が観測されています。警戒レベルは“5”段階の“3”

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 | Elevation 1229 m
12-18日の間火山灰を含む噴煙が高度 1.8-2.1 km に達しています。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  | Elevation 1103 m
7,9,及び12-13日に熱異常が観測されています。火山灰を含む噴煙が高度 3.4 km に達し、10-13日には夜間に火映が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | 300130 | Elevation 1513 m
7日に熱異常が観測され、翌10日には濃密な火山灰を含む噴煙が火口から噴出されるのが観測されています。10-11日の爆発では火山灰を含む噴煙が高度 5-6 km まで上昇し北東に 860 km まで広がった事が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」
Image courtesy of KVERT

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  | 332010 | Elevation 1222 m
12-15日に掛けて僅かな火映が割れ目火口“8”で観測され、微量の噴気が、割れ目火口“8”の後ろに在る小さな火砕丘で観測されました。亜硫酸ガスの噴出量は 2007年以降の最も少ない状態が続いています。航空カラーコードは「オレンジ」

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka (Russia)  | 300260 | Elevation 4754 m
7月14日の噴火以来活動は徐々に低下しています。時折、弱い熱異常が観測されますがこれも減衰を続けています。火山ガスと水蒸気の噴出は続いており航空カラーコードは「グリーン」に引き下げられました。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | Elevation 813 m
11-13,17-18日に噴煙が高度 1.5-1.8 km に達しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 | Elevation 2910 m
10-16日に、山頂火口内の新しい溶岩ドームがゆっくりと成長を始め16日には溶岩ドームの容積は 112,000 cubic meters と見積もられ、その成長速度は日量で 1,600 cubic meters に達します。様々な濃度の白い噴煙が山頂の 20 m 上空まで昇っています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
“Nicanor Crater”火口での溶岩ドームのゆっくりとした成長が11-17日も続きました。火山ガスの噴出は継続し時折火山灰を含んでいます。周期的な爆発により噴出された火砕物が火口周辺に堆積しています。12日の0057時に溶岩ドームの部分的崩壊を伴う爆発が生じ、白熱岩塊が火口縁の上空 700 m まで飛散し山腹に落下しました。13日2224時の爆発では火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 2.5 km に達しました。噴火は白熱岩塊を南東側山腹に噴出し、火砕流が生じ 400 m 南東側山腹を下りました。警戒レベルは「オレンジ」
⇒下記FBにて噴火の動画が閲覧できます。チリの“Sernageomin”の公式サイトです。
https://www.facebook.com/SernageominCL/?ref=py_c

Popocatepetl  | Mexico  | 341090 | Elevation 5393 m
12-17日の間、連日 64-189 回の噴火が発生し、夜間には火映が観測されました。爆発はほぼ連日観測され、12日には8回、15日には5回、16日は3回が観測されています。17日0425時に始まった一連の噴火は火山性微動を伴い365分後に収束しました。白熱したテフラが放出され、警戒レベルは「イエロー」です。

Sabancaya  | Peru  | 354006 | Elevation 5960 m
10-16日の間、連日平均13回の爆発が発生しました。火山灰を伴う火山ガスの噴出は火口縁の上空 2.5 km に達しました。

Sangay  | Ecuador  | 352090 | Elevation 5286 m
11,13,15と17日に火山灰の噴出が有り、高度 5.8-6.4 km に達しました。熱異常は連日観測されました。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  | 300270 | Elevation 3283 m
熱異常が 7-8, と12-13日に観測され、航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられました。Image courtesy of KVERT

Suwanosejima 諏訪之瀬島 | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | Elevation 796 m
御嶽火口での噴火の際には噴煙が火口縁の上空 1.1 km に達していました。火山性微動は活発化し火映現象が観測されていました。警戒レベルは“5”段階の“2”

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 | Elevation 3340 m
13日以降、連日噴火が継続しており、17-18日の噴火では噴煙が火口上空 300 m まで上昇しました。

以上

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