2018年3月25日日曜日

房総中部の鍵層実習(1)

「死都日本」のシンポジュームの頃からの御付き合いの“U”さんからお誘い頂いていた「茂原」周辺の火山灰鍵層の調査に、予定の三日間の内の最後の一日に同行させて頂いた。
 火山灰層は以前に取り組み掛けていた時期もあるが、手に負えなくて10年以上離れていたが、名も無い房総半島の凝灰岩質石材調査をやっている人間が鍵層を殆ど見ていないのでは情けないと思っていたので早速飛びついた次第。結果的に、“U”さんに全面的におんぶにだっこで、しかも私の体調を「忖度」して頂いて、道路脇の極めて好条件の露頭だけを御案内頂いて、露頭近くでのお昼まで御馳走になってしまった。
採取した広域火山灰層:鍵層サンプルを保存

最初の“Ks5, Ks6”露頭の遠景。カーブミラーの位置が“Ks6”

全コースと鍵層名。

鍵層の位置をGPSデータでプロットした例。

最初の鍵層“Ks5”は苔に覆われていたが“U”さんが成層済み。

鍵層の拡大図。

カーブミラー脇の高さの“Ks6”は 1 mm サイズのスコリアが点在。

ガラス質の鍵層“Ch2”の例。

洗浄前の鍵層“”内の黒雲母結晶(黒い六角形)これは飛騨山脈起源の貝塩上宝テフラ(KMT)に含まれている。画面幅は 3 mm。

この付近の鍵層については露頭位置も含めて 1/5万地質図「茂原」の73頁以降に記述が有るが、・・・地質図は下記にあります。
https://www.gsj.jp/…/50KGM/PDF/GSJ_MAP_G050_08077_2016_D.pdf
私の様に、「素人から始める鍵層テフラ実習」はあちこち見ないと地質図も読めないが、これからのんびり顕微鏡で観察の予定。九州の小林カルデラ起源のテフラでは、水洗いの上澄みの中にも顕微鏡サイズのガラス片が浮遊していて面白い。

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