2017年11月10日金曜日

明日は地質観察会 伊奈の砂岩と伊豆の淡緑色凝灰質砂岩を比べて観よう!

 博物館の県外地質観察会で五日市方面を歩きます。色々と面白い地質を観察出来る様だが、私の一番興味があるのは「伊奈石」と云う砂岩。結構硬い砂岩の様だが、今日その偏光顕微鏡画像を見せて頂いたのだが、火砕流堆積物の様な面白い顔付をしている。参加者へお渡しするテキストに、その画像も掲載される。私はこの処のフィールドにしている野田市方面で、先日僅かに顔を足していた砂岩が気になって、6cm角ほどのその岩片をタガネで半分に割って平らな面を造り、更に切断して厚さ 7 mm と 5 mm の 60 x 25 mm の小さなサンプルを切り出し、この両面を#1500研磨粉で平らな面を造って顕微鏡で観察してみた。
タガネで半分に割った破面の状態。

研磨後の表面の一部を接写したもの。

下の方が粒が大きくて上に向かって粒径が小さくなっているから級化層理。上の目盛は 1 mm 単位。
以下は顕微鏡での観察画像。何れも画像の幅は 4 mm 。
この緑色の部分(緑泥石か緑簾石)が分散して混じっている事で淡緑色~淡青色の色合いが見えてくる。尚、この砂岩は隙間だらけだったが、僅かに石灰石が沈着しているので緑色岩というより淡い青色に近く見えるのだろうと思う。









神社等の礎石としては結構長持ちした筈。社殿を新築したからと云って、小割して周辺に埋めてしまうのは少々勿体ない。痕跡をもっと残してくれると良いのにナ~!
 もし明日の観察会に「当選」され参加される方が居られたら、テキストに掲載される偏光顕微鏡画像と比較して頂ければ面白いと思う。「伊奈石」は火砕流的だから、石英粒子や、斜長石の結晶、潰された軽石らしい構造等が良く見える。
明日の私の役は「は~い!列が伸びすぎてるから、急いで歩かないと置いて行かれるよ。私はコースを歩いてないからはぐれたらそれっきりだよ!」とタイムキーパー。
伊奈の砂岩の顕微鏡画像は後日!

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