2017年7月8日土曜日

木下貝層の石材利用 (2)  旧山根山不動尊跡

現在は本堂の消失によりその見る影もないが、旧山根不動は江戸時代から「北向き不動尊」として人々の進行を得ていた様だ。堂宇は明治29年に再建されたが平成21年に不審火により焼失している。この不動尊の基壇に木下貝層の固結部切石が使われている。
画像は基壇の正面。階段両脇の部分は残念ながら大谷石で置き換えられている。手前の一対の狛犬は貝層固結部切石の上に鎮座している。

基壇の左手は補修されていて観察出来ないが右手は下図の状態が観察される。

切石の表面は、下図に示す通り、貝化石の間に隙間を保ちながら砂が挟まった状態で固結

狛犬の基壇部分は

また、境内には同じ石材を用いた燈籠も置かれている



燈籠には(ものによるが)かなりみっしりと中身が詰まったものも

  続く

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