2017年5月14日日曜日

360年間風雪に耐えた安山岩の表面:久喜市栗橋,深廣寺の六角名号塔

埼玉スリバチ学会のフィールドワークに味を占め、小雨降る今日は成田線沿線の粘土質の段丘崖を諦めて久喜市栗橋まで足を伸ばしてみた。ネット検索で栗橋宿の建築物等をチェックして余り成果は期待できないけれど、一応、この宿場町までは押さえておかねば・・・等と云う多少半端な気持ちだったが、これがまた興味深い事!!!おいおい出会った石材の事をご報告させて頂こうと思う気持ちをぐっと抑えて、少々マイナーな、物好きな画像から御案内。

栗橋の国道4号線が利根川を渡る近くの深廣寺の境内に詳細は二枚目の画像の文化財指定資料をご覧頂きたいのだが、総高さ3.6m、一面の幅50cmの六面の石塔が21基建立されており、その説明には「この塔は・・・が伊豆より大石を船で持ち帰り」と記されしかもそれが1654年と記されているのです。360年前にこれだけ大量の石材を船で栗橋宿まで運んできた人が居られたのですね!

21本の中で2本だけが折損ヶ所を補修した跡が見られるが、地衣類の着生も少なく表面が意外とよく観察されるので小松石の表面を接写してみたのが後半の5枚の画像。画像の横幅は何れも約20mm。溶岩の流れた方向と溶岩流の中での上下関係などの差は在るだろうが面白い観察が出来たと一人にんまりと喜んでいる変人からの報告です。










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