2017年3月6日月曜日

多分、余り知られていない明治の石材文献(1) 伊豆図幅地質説明書

 一頃、つくばの産総研・地質調査総合センターの図書室にいろんな地質文献を拝見させて頂いた。最近は、殆どがネット上で公開されているので、つくばまで通う回数も激減してしまったのだが、文化財の関係者には、明治から昭和初期までの石材に関する文献が意外と知られていない事が有るので、余り古い時代の石材に関心を持たれる方々も数少ないとも思われるけれど、いくつかご紹介しておきたい。
 最初は明治19年発行「伊豆図幅地質説明書」産総研のデータベースでは、貴重書のリストか   https://gbank.gsj.jp/…/Ge…/39_izu_explanatorytext/index.html

この図幅に含まれる範囲は、一部誤記が有ったので念の為地形図で示すと

この文献の頁数は56頁で、私の手元には自分に必要な部分だけのコピーの45頁から48頁までと付属の「建築石表」が有るのだが、これも全画面が上記で検索、閲覧が出来る様になった。小生が便利に使わせて頂いている巻末付録の「建築石表」。


この時代には他にも「静岡」、「千葉」、「上総」等が発行されているので古い石材についての文献調査は面白い。 伊豆南部に関しては大正三年に神津技師により「伊豆国南部地質略説」が発行されているが石材については記述は少ない。こんな古い時代の文献が、地元の方々の記憶から忘れ去られてしまった様な石切り場の探索などに意外と役に立ちます。

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