2016年4月11日月曜日

那須町芦野 石の美術館:ストーンプラザ (2)

芦野石は江戸時代から関東の社寺の灯籠や様々な石造物に用いられているのだが、意外と知られていない。後刻御案内するが、那須神社には嘉永二年(1642)に寄進された灯籠と手水鉢が有るほどその歴史は古い。最近は余り目にしないが、この石材を炉で焼いて赤味を帯びさせたものが有る。これが、意外と面白い味を出してくれる。
無作法なので辞退したが、結局お茶室で御点前を頂く事になり、石造りのお茶室に入る機会を頂いた。他にお客様が居られたので全景を写すのは遠慮したが、お客様の上空の部分を撮影。
















細く薄く加工した赤目の芦野石が石材の冷たい雰囲気を和らげており、やや硬い部分の凹凸が、材木の節のような雰囲気を醸し出している。芦野石の堅さと柔らかさを生かした作りだと思う。
これは一番奥の展示室の内部。

















ピアノの周りに着目してみよう。グランドピアノが置かれている部分も実は芦野石である。焼きをあまくして、赤味を押さえて殆ど裸の木材の雰囲気となっている。ピアノの傍に置かれた照明も素晴らしい。

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