2016年1月15日金曜日

高宕山 笠石付近の岩石 似て非なるもの二つ

高宕山の近くの小糸川のダム湖である豊英湖の東に、笠石と言う場所が有る。
竹岡層(黒滝層)の凝灰質砂岩の硬さの差が風化により、興味深い形状を作り出している場所だが、余りアクセスが良いとも言えないので、余り訪れる人も少ないようだが、この付近で採集された砂岩を頂いたので何時もの様に#1000の研磨粉で表面を磨いてデジカメで撮影して観察してみました。


上の画像は平らな薄い岩片で、希塩酸を掛けるとしっかりと炭酸ガスの泡が出るので、石灰質だと判ります。顕微鏡で見ると、予想に反して白い部分は殆ど「軽石」です。同じ、高後山でも北側の石射太郎付近の砂岩の様に貝砂が殆ど見えません。幾つか有孔虫らしいものも見えるのですが、研磨する際に、最初は#200でガンガン削り、結構堅そうだったので少しだけ#400で研磨し、最後は#1000で研磨すると結構表面がピカピカになりました。処が、粗い研磨踏んで、柔らかい部分がごっそり傷んでしまって有孔虫の細かな部分が見えなくなってしまったらしいのです。来週にでも、反対側の面をもう一度ゆっくり研磨して再度検鏡してみようと思っています。でも石灰質が細粒の様々な粒子をしっかりと取り巻いている事が判ります。

もう一つの岩片は、似たような硬さだったのですが、研磨すると砂がどんどん脱落していくのが判りました。
どうもバインダー分が少ない様なのです。下の画像は横幅7mmの領域を切り取ったものです。

最初の画像のスケールと少し異なるので、本当は比較してもダメなのですが、下の画像の方は良く発砲した黒色のスコリアが沢山有ります。しかも、その周囲が白いものでは囲まれていない事も判ります。
こちらは希塩酸を滴下しても炭酸ガスの泡は生じません。
ずいぶん似て非なる岩片が、ほんの少し地層の位置が違うだけで存在するのに何時もの様に驚かされました。

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