2011年1月20日木曜日

宇都宮市大谷石採掘場(8)

前の画像の大谷石の上に10cm角、厚さ10mmの大谷石を乗せています。10cm角のプレートは似たようなサイズのものを大谷石資料館の売店でも販売していましたが、コースターに良い様です。黒い部分がいわゆる「ミソ」の部分です。中央付近の上下に比較的輪郭がハッキリして「角礫」の様に見える二つのミソは、水分が多い粘土質の様な雰囲気です。表面が濡れている状態ですから、何処も水分が同じだろう!と思われるでしょうが、これは地質調査所の文献にも掲載されて居る事です。水分が50%近くに達するので、乾燥すると収縮してひび割れになってしまいます。二つのミソの左側に小さな緑色の強い部分がありますが、これは収縮してもひび割れにはならず、繊維状の組織がそのまま見えています。小さな砂粒様の結晶粒子が沢山在りますが、実体顕微鏡での観察では正体は判りません。
10cm角の方は、見学の記念に頂く事が出来ました。その下のチェーンソウの歯跡も魅力でしたが、これは大き過ぎて無理です。記念品は時々取り出して見ています。
ミソのひとつを21倍に拡大してみました。これは顕微鏡を使用せずにカメラで直接撮影したものです。頂いた物を約3ヶ月間室内で新聞紙に包んで保管していたものです。ひび割れがかなり進んで居る事がお判り頂けると思います。意外と短期間にこうなります。

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