2010年6月17日木曜日

横須賀周辺の蛇紋岩露頭と土木工事(21)

阿部倉トンネルの南側坑口の風景です。道路の両側には崖が見えませんが、門型の構造が張り出しています。景観設計として、トンネル進入時の速度低下を防止するという目的で、入口の手前に構造物を置くのが流行っていますが、これは深礎工の強度を維持する為に上部を門方に構成したように思えます。
地質図は地表面に露出した地質を図に支援したものなので、薄い表土の直ぐ下に隠れた地層を表す事は出来ませんが、周辺の地層の構造(このような表現が正しいのか知りませんが)から地質図に表示されていない場所でも異なる地層の存在を推測する事は出来ます。露頭の規模が小さくて図上に表示できない場合もあります。でも、地上に作られた構造物から地下地質を類推する事も時として想定する事が出来るケースもあります。その例を次にご紹介したいと思います。

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