これはスミソニアン博物館によるGVP火山活動情報を抄訳したものです。FB/Mail共に同文で発信する都合上、今回もハワイ情報が大変に多いのでこの部分は端折って御案内させて頂きます。
New Activity/Unrest
Kilauea | Hawaiian Islands (USA) | 332010 | Elevation 1222 m
⇒下記に、画像、地図、ビデオ等がありますので参照下さい。
https://volcanoes.usgs.gov/observatories/hvo/hvo_multimedia.html
“HAzard Alert Notification System (HANS) Notice”の最新情報を抜粋してご紹介します。
割れ目噴火口の中央部がERZ内で最も活動的であり、特に活動的なのは割れ目番号の22,19,6,5,と23です。〝F9”では溶岩流の流出はありませんが、微かな輝きが見られ、メタンガスの燃焼が夜間に観測されます。オーシャンエントリーも活発で時折小爆発を起しています。溶岩流の高さは11mと報告されています。オーシャンエントリーは計器では観測されていますが、観測者は夜間でないと目視出来ません。火山ガスの発生も非常に活動的です。下記に最新の活動地図があります。(ここには少し圧縮した画像を添付しています)
https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_maps.html
Langila | New Britain (Papua New Guinea) | 252010 | Elevation 1330 m
火山灰を含む噴煙が高度 2.1-2.4 km まで上昇しました。
Merapi | Central Java (Indonesia) | 263250 | Elevation 2910 m
5月21日0125時に水蒸気爆発が発生し19分間継続しました。爆発により生じた火山灰を含む噴煙は火口上空 700 m まで上昇しました。また、0938時には6分間継続する水蒸気爆発が発生し、生じた火山場灰を含む噴煙は火口上空 1.5 km まで上昇しました。これらの爆発による降灰は風下側の 15 km の範囲から報告されました。3回目の爆発は1750時に発生し3分間継続し噴火後に1回の火山性地震が観測されています。噴火に先立ち、地震が増加した為に、警戒レベルは“1-4”段階の〝2”に引き上げていました。
Piton de la Fournaise | Reunion Island (France) | 233020 | Elevation 2632 m
4月27日に始まった割れ目火口からの噴火は5月22日まで継続しました。流れ出した溶岩は主として溶岩チューブを通り、生じたスパッターはせいぜい20-30 m 程度までの噴出でした。地殻の隆起傾向は費い続き観測されています。火山性微動は15日から増加し始めましたが、18日からは落ち着きを取り戻しています。19日から活動は劇的に減少し最も高い位置に在る火口は静まりましたが、主火砕丘はスパッターを噴出し続けています。
Ongoing Activity
Agung | Bali (Indonesia) | 264020 | Elevation 2997 m
5月19日1719時に噴火により火山灰を含む噴煙が火口上空 1 km まで上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”です。
Aira 桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
この期間に、南岳火口で13回の噴火と20回の爆発的噴火が発生しました。
Dukono | Halmahera (Indonesia) | 268010 | Elevation 1229 m
5月16-22日の間、火山灰を含む噴煙を高度 1.8-2.1 km まで上昇させました。
Ebeko | Paramushir Island (Russia) | 290380 | Elevation 1103 m
5月12-14日に爆発により火山灰を含む噴煙を高度 2.8 km まで噴出しました。
Fuego | Guatemala | 342090 | Elevation 3763 m
5月17日1400時に始まったラハールは西側の山腹を下り、その幅は 25 m で、深さ 1 m の規模で直径 1.5 m の岩塊や樹木を流しました。19-21日の間は毎時 5 - 8 回の爆発的噴火を繰り返し火山灰を含む噴煙は 1 km 余り上昇しました。白熱岩塊は火口縁の上空 200-300 m 上空まで噴出され、これにより生じた岩屑雪崩は植生地域まで届きました。溶岩流は 700-800 m 流れ下っています。
Karymsky | Eastern Kamchatka (Russia) | 300130 | Elevation 1513 m
5月13-15日に熱異常が観測されており14日には火山灰を含む噴煙が南西に 150 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」
Kirishimayama | Kyushu (Japan) | 282090 | Elevation 1700 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。
Klyuchevskoy | Central Kamchatka (Russia) | 300260 | Elevation 4754 m
5月13-14日に熱異常を観測しています。15日の0315時に強い爆発的噴火が発生し、火山灰を含む噴煙は高度 10.5 km に達しました。火山灰を含む噴煙はおよそ8時間後に拡散するまでクリチェフスコイ火山と周辺の火山を覆い隠していました。夜間には火口付近の白熱現象と高温岩塊の岩屑雪崩が観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」に引き上げられました。
Sabancaya | Peru | 354006 | Elevation 5960 m
噴火は前の週と変わらず激しく続いています。5月14-20日の間は、連日平均30回の噴火を繰り返していました。火山ガスと火山灰を含む噴煙は火口縁から 1.9 km 上空へ達しました。亜硫酸ガスの噴出量は日量で最大 3,147トンでした。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
弱い熱異常が4月28日と5月11-16日に観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」
Sinabung | Indonesia | 261080 | Elevation 2460 m
5月16-21日の間、灰白色の噴煙が火口上空 700 m 上空に達し拡散しました。5月20日0900時の噴火では火山灰を含む噴煙が 700 m 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“4”
Turrialba | Costa Rica | 345070 | Elevation 3340 m
5月21日0900時に発生した噴火では天候が悪く噴煙到達高度は確認出来ませんでした。
以上
*昼間の地味なストロンボリ火山の噴火画像をご紹介します。
以上
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